環境月間の今月、開催されている「大量に捨てられる"あるもの"を使った展覧会」のご紹介です。アートチームODENから、イワミズアサコさん にお越しいただきました。
Q まずは、アートチームODEN、いったいどんな団体でしょうか?
アートチーム「ODEN」(おでん)は、ものづくりの街、職人の技術と若者が集う東東京エリアに集まった4名の作家からなる、アーティスト集団。描画、造形、染色、キメコミアートを用いて、新しい創作活動を展開しています。
Q ユニークなチーム名ですが、なぜ「ODEN」と名付けた?
アーティスト一人ひとりを、おでんの具に例えた。様々な具は、ひとつひとつの個性。おでんの具の様にそれぞれの個性は合わさり、伝統的な要素をPOPに表現することで老若男女問わず様々な方へ、アプローチしていきたいと思い名付けた。創造から体験までを作品として表現することで、世界中の人をHAPPYにしたいというメッセージが込められている。
Q そして現在、個展が開催されているんですよね?
今回はじめての個展【DANCE FOREST】をコートヤード広尾で開催している。メインの材料として古着のTシャツを使用した動物のオブジェ中心に、流木を使った大きな木や発泡スチロール廃材の不思議なオブジェなどが並ぶ。廃材を利用したと思えない不思議な森が出来ました。
Q なぜTシャツに注目された?
ファッション大国日本では、簡単に買える安価な服が出まわり、物を大切にする気持ちをついつい忘れがち。年間およそ33億着もの衣類が捨てられている。この社会問題をすぐに解決する事は出来ないが、「私達に出来る事はもあるんじゃないかな?」と思ったのが最初のきっかけ。身近なものを使うことで湧く親近感と身近な物が新しい物へ変わる驚きをまず、感じてもらいたいです。
Q 会場にはどのような作品が並ぶ?
Tシャツで出来た動物のオブジェ、染め曼荼羅キノコ、動物の壁画。また、会場では「廃材で作る壁画制作体験」ワークショップも同時に開催する。
Q 社会問題をポップに発信することで、誰にでもわかりやすい 環境へのアプローチができるということですね
可愛いアート作品の裏に社会的なテーマが潜んでいる事を楽しむ事で気付けたら、とてもハッピーだと思っています。より多くの方が社会問題をポジティブに考える後押しになればと思っている。
Q 最後にぜひ、リスナーの皆さんへメッセージをください。
ODENのアート活動は「HAPPY&LOVE」をテーマにワクワクとドキドキを世界に向けて発信するために集まった。結成したのが昨年末だが、これから様々な社会問題を「楽しい」に変えて伝えたい。楽しむアートを使って社会問題や色んな事を知るきっかけ作りの仕掛人になればと思っている。また、ODENは活動で得た収益の一部を子ども食堂へ寄付することを決めていて、様々な面で社会問題解決につなげていきたいと考えている。
アートチームODEN初の個展、【DANCE FOREST】。
6月24日土曜日まで、コートヤード広尾で開催されています。番組サイトに、より詳しい情報が掲載されているサイトへのリンクを貼ります。