今朝は、一般社団法人フードサルベージ、代表理事の平井 巧さんに お越し頂きました。

Q  一般社団法人フードサルベージ、、、どのような活動をされている団体ですか?

「フードロス」の問題が、世界共通の課題として認識され始めていますが、私たちは「家庭で生まれるフードロス」に目を向け、2016年3月8日(サルパの日)に創立した社団法人。生活者が、食材に目を向け、食材を賢く丁寧に消費することを目指し、フードロスに向き合う動機ときっかけを発見してもらう機会を創っています。

Q  日本でも「フードロス」という言葉を耳にする機会は増えましたが、国内における現状は?

日本では年間およそ2,801万トンもの食品が廃棄されてる。食べられるのに捨てられているものは年間642万トン。そのうち家庭で捨てられるものは年間312万トンという現状がある。毎年生産される食料の1/3が失われる一方で、世界では未だに、8億人近い人々が飢えているという厳しい現実があります。

Q  これって、非常に「もったいない」ですよね。

もったいないだけではなく、フードロスは食料・環境問題につながっている。食料をつくるために水や土地などの、無駄遣いから起こる「資源枯渇」。食料生産・加工・流通・処分までに発生する「経済損失」。余計なエネルギーを消費して排出される温室効果ガスなどの「環境負荷」など。これを防ぐ必要があります。

Q  フードサルベージでは「サルベージ・パーティ」というアクションでこのフードロスを減らしているそうですが、、、詳しく教えてください。

食べごろギリギリの野菜、海外土産の調味料、買いすぎた加工品など、"もてあましている食材"を持ち寄り、みんなでおいしく変身させるのが、食材を救い出す魔法「サルベージ・パーティ®」。参加するだけでレシピが増え、捨てる食材は減る。自分にも、家族にも、世の中にもいいことたくさんあって、たのしくて、おいしくて、ちょっぴり誇らしい。新しい食のスタイルです。

Q ウェブサイトを拝見すると、、、全国にも広がってきているんですね!

弊社が主催するサルパは、毎月1~2回、定期的に都内で開催されている。認定を受け、活動の趣旨を世の中に届けるメッセンジャーとして、各地域で「サルベージプロデューサー」として活動中の方もいる。プロデューサーによるサルパも、各地域で開催中。また、自分たちのできる範囲で、例えば「月に一度は家庭の冷蔵庫の中身を片付けるサルパを、家族でやろう!」という風に、開催していただくことも増えてきました。

Q 参加された方からは、どんな感想が届いていますか?

「食材の意外な使い方を知れてよかった。」「プロのシェフに、持参した食材を変身させてもらえて楽しかった。」「家族で参加して、子供と普段話さないような食べ物についての話ができて良い機会だった。」「自分でもサルパを開催してみたい。」などの声が届いています。

Q 番組を聞いている人でも気軽に開催できる?

仲間で食材を持ち寄ることで、簡単に開催できる。アドバイスが必要な場合は、一般社団法人フードサルベージまでお問い合わせを。また、ウェブサイトでは、全国で行われているさまざまなサルパのレポートを紹介しています。こちらも参考いただきたいです。

一般社団法人フードサルベージ