今朝は、NPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラム、事務局の 藤森 夏幸さんに お越し頂きました。

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Q  荒川クリーンエイド・フォーラム、どんな活動をされている団体ですか?

1994年から、荒川でゴミ拾い活動を中心に自然環境回復を助ける活動を行う団体。活動の大きな特徴は、荒川のゴミの種類と数を調査しながら行う「調べるゴミ拾い」を実施している、ということ。ただ、単純にゴミを拾うだけでなく、どのようなゴミが落ちているかを調べることで、参加者が「なぜゴミが落ちているのか」「このゴミを無くしていくためにはどうすればよいか」を考えるきっかけに役立てている。

Q  発足のキッカケはどんなことだったのでしょうか?

元々は1992~93年に「多摩川 東京移管100周年」を記念した行政の事業として行われた「多摩川クリーンエイド」がきっかけ。その後、荒川でも同じような活動をしたいということで、行政主導でなく、地域主体の活動としていくため荒川クリーンエイド・フォーラムが組織され、今に至る。

Q 荒川の環境を見つめ続けて20年以上、、、川の自然には どのような変化が見受けられますか?

開始当初は不法投棄の数も多く、タイヤやバイク、車のバンパーなどの粗大ゴミがたくさん拾われていたり、たばこの吸い殻も多く散乱していたりしたよう。最近では目立つゴミは減少したが、「調べるゴミ拾い」の調査結果では、ペットボトルだけでも昨年は荒川流域全体で4万本以上拾われるなど、まだまだ多くのゴミが荒川に落ちている状況。

Q 自然の面では、荒川は、いかがですか?

荒川下流部は都市部を流れる人口河川だが、河川敷には豊かな自然が広がり、ヨシ、チガヤなどの植物、オオヨシキリやベンケイガニ、干潟にはトビハゼなど様々な生き物が棲んでいる。子どもたちが自然と遊び、生き物に触れ合える環境。また、ゴミによる生き物への影響などの問題もあり、「楽しい場所を守るためにもゴミを減らしていかないといけないよね」といったことを伝える、環境教育の場としても活用している。

Q 参加される方は、皆さんボランティア、ということですが、どのような方が参加されていますか?

地域の方はもちろん、企業の社員研修として調べるゴミ拾いを実施している所も。

Q 参加された方からは、どんな声がありましたか?

「普段利用していてこんなにゴミが落ちているとは思わなかった」といった驚きの声や、「これからの生活の中でゴミをきちんと分別する、マイボトルを持つなどで取り組んでいきたい」といった声、または、「参加してみてゴミ拾いって以外に楽しいんだ!」といったうれしい声があった。

Q 今年も清掃ボランティアの募集が始まったんですよね?

来月、4月23日(日)には江戸川区の下平井水辺の楽校という場所で、「荒川クリーンエイド体験会」を行う。それ以降も定期的に事務局が主催する活動もある。詳しくはHPに掲載してあるので、「荒川 ゴミ拾い」で検索をして、お気軽に参加いただければ。

ご興味をお持ちの方は、ぜひWEBサイトにアクセスしてください。

NPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラム