今朝は、NPO法人 若者メンタルサポート協会の理事長、岡田沙織さんをお迎えしました。

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Q  「若者メンタルサポート協会」、どのような活動をされている団体?

小学生〜大学生が対象の相談窓口を設けた若者支援活動と、子育てに悩んでいる親御さんの支援、発達障がいの方へのサポート活動をしている。相談はLINEやメールなどで相談メールが届き、実際に対面して話を聞きに行ってみたり、「ひとりじゃないよ」をキーワードに活動している。

Q そもそも岡田さんが支援活動を行おうと考えたキッカケは?

私自身が孤独な幼少期を送り、10代は居場所を探してさまよっていた子どもだった。「この時に寄り添ってくれる大人がいたら、どれだけ人生違っただろうか」という想いから、最初はブログで、若者へのメッセージや私の生い立ち、過去を赤裸々に発信しながら「同じように苦しんでる子はいつでもメールして」とメールアドレスを記載していた。その活動が徐々に知られるようになり、NPO化。

Q  例えば昨年に寄せられたSOS、どのような声があるんでしょうか?

私達の元に届くのは、「死にたい」という相談が99%で圧倒的多数。家に居場所が無い、という子どもたちがとても多い。最近だと、シングルマザーで母親がロクな恋愛をしておらず苦しんでいる、という相談や、勉強や学歴重視の厳しい親の元で留年が決まり、親に泣きつかれて「自分は親を泣かせるような人間なんだ」と家出をした中でLINEをくれた男の子もいた。

Q  いまの若者たちの置かれている状況について、岡田さんが感じることは?

今の10代の親世代である40〜50代の大人自身、余裕が持てず、子どもに対して多くの要求をしたり、子どもの行動を支配してしまう大人が多い。結果、悩み苦しみ「死にたい」と隠れてリストカットしたり、信じられる大人も居場所もなく自殺願望と戦って苦しんでいると感じる。

Q  いま、この放送を聞いている悩みを持つ若者や、周りに悩んでいる子がいる、という人が出来ることは?

子供達は何かしらのSOSを出しています。例えばリストカットにしても、大人や周りはみんな「なんで切るの?」「そんなことやめなよ」と、まずは自傷行為そのものを止めようとしますが、大切なのは、「なぜそれをやるか?」をまずは聞いて受け止めてあげてほしい。

Q  私たち大人は、「その悩みを聞いてあげる余裕」が必要ですね

頭ごなしに行動を止めたり叱ったりするのではなく、かといって腫れ物に触るような対応でもなく、ただ気持ちをわかってあげる。そして抱きしめてあげるだけで、子ども達の心は安心して満たされるということを、何より伝えたい。より詳しい情報や 相談の窓口は、番組のウェブサイトにリンクを掲載します。ぜひチェックをお願いします。

若者メンタルサポート協会

死にたい子どもの代弁者・若者カウンセラー 岡田沙織