今朝 お越しいただいたのは、特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパン、立花香澄さんです。

Q ウォーターエイドジャパン、、、どのような団体ですか?

すべての人が、すべての場所で安全な水とトイレを利用できるよう、途上国で水と衛生環境の改善に取り組む国際NGO。1981年にイギリスで誕生。現在は世界38か国で活動中。日本法人は2013年に立ち上がった。

Q 発足のキッカケは?

国連が1981~1991年を「国際飲料水の供給と衛生の10年」と定めたこと。このときイギリスでも途上国の人たちに安全な水を届ける活動をしようと、イギリス水道局の人たちが行った募金で集まったお金によって設立された。

Q 日本で生活していると「水」は当たり前に使えますが、世界の水事情、教えてください

世界ではおよそ6億5千万人、11人に一人が安全な水を利用できない環境で暮らしている。妊婦さんが大きなお腹を抱えて何時間もかけて水くみに行かなければならなかったり、小さい子供が重い水を背負って険しい山道を進む間に転んでけがをしてしまったり、井戸があったとしても、地下水が汚染されていたり、安全な水を利用できなくなってしまうこともあります。

Q  水不足のために普通に生活することが出来ない?

水くみに時間を取られ、働く時間や学校で学ぶ時間をとれないことによって、貧困から抜け出すことも難しくなってしまう現状がある。

Q そこでウォーターエイドジャパンが取り組んでいる活動、具体的に教えてください。

安全な水が利用できるようにするために、現地パートナーとともにその場所に合った給水設備やトイレの設置を行いながら、メンテナンスや管理の方法のトレーニングも行っている。また、ウォーターエイドの支援によってある地域できれいな水を使えるようになれば、それをモデルケースとして政府などに提言し、広く展開してもらうというアプローチも行っている。

Q  実は、今年のフジロックにも出展されていたんですよね?

日本では、水道をひねれば水が出るし、お店や自動販売機でペットボトルを購入することもできる。意識せずに水を利用できる環境で生活しているため、水が手に入らない生活・トイレが無い生活を想像する機会がない。ただし、フェスやマラソンなどの会場では、飲料水が足りなくならないよう気をつけたり、並ぶ時間を計算してトイレに行ったりと、普段よりも意識が高まる。そうした場で世界の水やトイレの問題について知ってもらうことで、より深い理解を得られると考えた。

Q 活動の反響はいかがですか?

水やトイレが無い環境で生活している人がいることを初めて知った、という方、自分にもできることがあるんだと知れてよかった、という方、普段知る機会の無いことを知れてよかった、と言っていただける。

先程のフジロックなどの会場出展で、その場でご寄付いただいたり、ボランティアにご登録いただける方もいらっしゃいます。とても貴重な出会いの場になっている。

より詳しい活動内容、番組のリンクを掲載します。ぜひチェックを。

http://www.wateraid.org/jp

https://www.facebook.com/WaterAidJapan