●今朝お越しいただいたのは、大田区にあります、「気まぐれ八百屋 だんだん」、店長の近藤博子さんです。

Q この「気まぐれ八百屋 だんだん」、 「こども食堂」の先駆けとなった場所、ということなんですが、、、 そもそも、"こども食堂"とはどのような取り組みなのか、 改めてご説明いただけますか?

こども食堂は、こどもが一人でも入ることのできる食堂という意味。弧食のこども、大人、外国人、障害の有無に関係なく、全ての人が入れる場所。今や居場所としての機能、様々な問題点の発見の場所にもなりつつあります。

Q  近藤さんは、有機野菜の配達のお仕事をされていて、そこから、こども食堂の開設へと つながったそうですね。

小学校の校長先生とお話をする機会があり、「飽食と言われる日本で、お母さんが病気になってご飯がバナナのみという子どもがいる」と話を聞かされ、大きなショックを受けた。そこで、2012年8月から仕事を並行しながら食堂をオープンした。

ちなみに、店名の"だんだん"は、私の出身地、出雲地方の方言で「ありがとう」の意味。「こども食堂」という言葉も"気まぐれ八百屋 だんだん"から普及していった。

Q 現在「だんだん」が取り組まれている内容を 教えてください。

ボランティアの皆さんと一緒に、青果店で取り扱っている新鮮な野菜を使用したメニューを考案、提供している。食事の支援以外にも、学習支援、保護者の就労支援、とにかくたくさんのことが発生している。こどもたちは食事のあとにはおしゃべりをしたり、大人の皆さんにも情報交換の場所、そして、"学び直しの場"にもなっている。さらに、障害のある方々の施設との連携、自立支援のお手伝い、児童養護施設との連携も作りつつあります。

Q 活動を続ける中で、どんな発見がありますか?

こどもたちの現状を知らない大人が多いことに気づきます。こどもたちの息苦しさ、学校の現状、親たちの環境など、先生たちの状況なども含めて、こどもたちの事がどこかに追いやられていることに気が付いた。

Q 私たちにできることは、どんなことがありますか?

小さな活動にも目を向けていただき、こどもたちの現状をもっと知ってもらえるような何かが、一緒にできればと思う。声を上げられない子がたくさんいます。こどもが助けてと言える、それを受け止めるところは、ほとんど無いと言っていい。こどもたちの声を聞き、こどもたちの今に寄り添えるような本当の居場所つくりを一緒に考えていただけると嬉しいと思う。

今朝は、いま全国に広がる こども食堂の先がけ、大田区にある 「気まぐれ八百屋 だんだん」、店長の近藤博子さんに お時間をいただきました。ありがとうございました。