今朝 お越しいただいたのは、認定NPO法人「かものはしプロジェクト」、代表の青木健太さんです。おはようございます。

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Q  まずは、どのような団体なのか、教えてください

共同代表の村田早耶香が、児童買春でエイズに感染した母子に出会ったことが団体発足のキッカケ。以降、児童買春問題の「根本的な」解決のために事業展開中。児童買春が行われている国々で子どもが売られてしまう原因の一つ"貧困"を解決するために、仕事の提供や、就職に有効なスキルを教育している。

Q  実は、6年ほど前にも一度ご紹介したんですが、そのときに比べ状況は変わりましたか?

カンボジアで子どもが売られる問題が徐々に解決しつつある。さらに大きく変わった点は、インドでの活動を開始したこと。インドでは被害者のサポートや法改正のための支援を行っている。

Q インドでの活動が始まったんですね?

カンボジアと比べ、インドでは今でも数多くの10代前半の女性が、出稼ぎに行こうとして騙され、売られてしまう痛ましい事件が起きている。貧困のため知人や時には親族に売られてしまうということもあり、救出され村に戻ってきたとしてもトラウマや差別などの苦しみが続く、深刻な人権問題が起こっている。

この問題を取り巻く様々な国の問題が関わっており、例えば貧困やカーストの問題、法律の整備、警察と司法の連携、国の予算など、様々な問題解決が必要となります。

Q 問題解消のために、現在 かものはしプロジェクトが行っていることは?

インドでは、パートナー団体とともに、法律改正へむけてロビーイングを行い、法律作成に関わり、数十件のリハビリやトレーニングの開発・提供を行っている

また、現在はカンボジアの事業が自立して運営できるよう、200名の女性たちに雇用を提供してきた。商品販売や資金調達のサポート、さらにより多くの女性たちを受け入れるための「卒業支援」を始め、本人や家族が売られないようにする予防の活動を実施中。

Q そして、カンボジアで行っている事業のために、クラウドファンディングで資金を募っているんですよね?

カンボジアチームが独立できるために、そこで働く女性がよりものづくりの喜びを感じてもらうためにも力強いブランドが必要と考え、今年2月に新規ブランド【SUSU】を立ち上げた。

【SUSU】とはカンボジア語で「頑張れ」と人に声をかけるときに使う言葉。前向きに頑張る女性たちを応援したいという気持ちで名付けたこのブランドで、新商品開発、トレーニング費に充てさせていただくために資金を募っている。

Q  そのブランド「SUSU」では、どんな商品が作られる?

商品開発は、Nosignerという日本で活躍しているデザイナー集団とコラボレーションし、日常で使えるハイブランドな商品をつくることを目指しています。皆様からいただいた資金で開発する新商品は、ポーチ(大・小)、ペンケース、ノートブックカバーのいずれかを予定。

Q  クラウドファンディングについて、ぜひアピールをお願いします。

2月に3商品と共に始まったSUSUですが、今年だけで8商品の新しい商品を開発しようと考えている。そのための商品開発の費用のため、クラウドファンディングに参加することにした。まず私たちの商品の写真を、そして次にその背景にある女の子達のストーリーを見て感じてほしい。品質の高い商品と、それを支える人作りを感じて頂けると思う。丁寧に手作りした商品が、皆さんの生活をもっと明るくすることにお役に立てると嬉しい。

認定NPO法人「かものはしプロジェクト」