今朝は、熊本地震の発生後、現地で支援活動をされてきた、 アルピニストの野口健さんをお迎えしました。野口さんは、地震のあと、被害の大きかった益城町の総合運動公園に「テント村」を作られました。これは、どういう経緯で?

震災直後に問題となったのが「車中泊」に関する事。益城町の体育館が震災によって避難所として使用することができなくなってしまった。2015年に発生したネパール地震の教訓を活かし、熊本内でテント村開設を発案しました。

Q テントの数というのは、どのくらい用意されたんですか? 多い時は、何人くらいの方が、テントを利用されたんでしょう?

「環境の悪いところでいかに良い環境を作るか。」登山家の視点から5人が入れる大型テントを100張用意。それでも足りなかったため、合計で160張を手配、570名がテント村に入りました。

Q テント村を運営するなかで、避難されてきた方からはどんな声がありましたか?

震災から10日後に開設されたテント村での生活では、「久しぶりに足を伸ばして寝ることが出来る」などの声が聞こえ、被災された方が、本当に辛い10日間を過ごされていたと実感しました。

テント村の中は被災した子どもたちの遊び場にもなって、それを嫌がる大人も居なかった。むしろ子どもたちの笑顔につられて、一緒に笑顔になる。明るい雰囲気でした。

Q テント村は、先月いっぱいでクローズされた、ということですがやってみて、どんな感想をお持ちですか?

もう少し活動をしたかったですが、閉鎖が決まった時にも皆こまっていた。特に子どもたちは「建物の中に入るのが怖い」と話していた。それでも閉鎖をしなければならなかったのは辛かったです。

Q 今後、熊本と どのように繋がっていこうと考えてらっしゃいますか?

僕の活動を知っている小学生が、"富士山"というと目をキラキラとさせていた。そこで7月下旬に子どもたちを富士山へ招待して富士登山やキャンプを計画しています。

Q 放送を聴いた方がチカラになれることは?

まず大事なことは、関心を持つこと。また、震災が起こると観光客がいなくなってします。ネパールはこの打撃が大きかった。旅行へ行くのも良し、ふるさと納税も良し。いろんな形で関わることが良いことだと思っています。

野口さんの活動は、ウェブサイトtwitterでも随時発信されていますので お聞きのみなさん、ぜひチェックしてください。