今朝お越しいただいたのは、工学院大学みつばちプロジェクトの学生リーダー、福田 勇希さん。おはようございます。

Q  大学が取り組む「みつばちプロジェクト」。都心で養蜂されている?

2012年から新宿・八王子にキャンパスを構える工学院大学の特性を利用して、両キャンパスの環境の違いが蜜蜂に及ぼす影響や変化を研究している。成果を環境イベントに出展、蜜蜂の環境への有用性をアピールしている。

Q  なぜ大学で養蜂にチャレンジしてみようと?

学園創立125周年を迎えた際に記念事業の一つとして、学生たちが自主的に活動できる「学園夢企画」という事業募集がキッカケ。「蜜蜂と自分たちが学ぶ工学系の学問を掛け合わせると何か面白いことができそう」という考えから、応募し、採択された。

Q 学業の合間に、ミツバチのお世話を?

週に一度、新宿・八王子の両キャンパスで内検を行う。越冬の準備をしたり、採蜜をしたり。去年度八王子では越冬を失敗してしまったが、、、より良い蜜が採れる環境作りとして、巣箱周辺の環境改善も。

Q 実際にどれほどの量が採蜜できる?

去年度の数字だと、新宿キャンパスでは5リットル。八王子キャンパスでは2リットルが採蜜できた。都心の新宿で採取量が多いのは、近くに花が咲いている公園があることと、天敵スズメバチの生息数が少ないことが理由にあげられる。

Q 養蜂から学べることは?

実際に蜜を吸う際に受粉を促し、恵みを与えてくれること。この活動に参加するまで「蜂=恐ろしい存在」という認識だったが、必ずしもそうではないと知れたことも大きい。蜜蜂は巣箱から周辺およそ2kmを行動範囲としている。みつばち達の行動範囲にはどんな花が咲いているのかわかるのも楽しい。また行動範囲にある花の種類によって、集まる蜂蜜の味が変わることも知った。

Q  その成果を発表する場として、イベントの出展がある?

出展ブースに来てくれた人には、「自分たちがどのような活動をしてきたか」「どんなことがしたいか」「蜜蜂についての知識の披露」など、みつばちプロジェクトの周知を今まで行ってきた。蜂の巣の素材を用いたクレヨンやろうそくを作りながら蜜蜂について大人の方も子どもたちも一緒に学習している。

Q  今週末 開催のイベントにも出展されるんですよね?

6/4(土)と5(日)の2日間、東京の代々木公園で開催される"エコライフ・フェア2016"という環境系イベントに出展。今まで取り組んできた蜜蜂の生態について紹介するパネル展示や、蜜蜂の巣箱や蜜蜂の生体展示を予定している。

Q  今後の課題は?

研究テーマとして当たらに設定したのは「プロジェクトが養蜂している蜜蜂が人間に及ぼす有用性、また、蜂蜜に排ガスなどの有害物質が含まれていないかの検証」について。結果が判明次第、随時、イベントの場で発表していきたいと考えている。また、自分たちの活動で得た蜜蜂の知識を最大限に活かし、養蜂技術の向上に力を入れて研究に取り組みたい。