今朝お越しいただいたのは、NPO法人「ぱれっと」から左右木 歩さんです。おはようございます。

20160520come.jpg

Q NPO法人「ぱれっと」、どのような活動をされている団体でしょうか?

"パレット"とは画材具のひとつ。様々な色な絵の具をストックするものだが、そんなパレット上のように、障がいの有無に関わらず、誰もが当たり前に暮らせる社会を目指し、就労、暮らし、余暇といった生活場面で障がいのある人たちのサポートしている。

Q  ぱれっとが誕生したのは、いつごろ、どんなきっかけからだったんですか?

今から33年前、えびす青年教室に集う障がいのある青年達の、人間関係や生活圏の狭さに疑問を感じたボランティア有志が「日常的に安心して集える場を地域につくろう」と呼びかけ、誕生。

Q 主な活動内容は?

活動を大きく分けると「遊ぶ」「働く」「暮らす」「国際交流」と分かれる。私は「遊ぶ」部門を担当。障がいの有無に関わらず、誰もが楽しみながら仲間作りが行なえる余暇活動の場、"たまり場ぱれっと"を運営。

「働く」部門は障がいのある人と共に、クッキー、ケーキを作る"おかし屋ぱれっと"と、雑貨などを作る"工房ぱれっと"の運営を担当。そして、国際交流・国際協力などを行なう"ぱれっとインターナショナル・ジャパン"というセクションも活動のひとつ。

Q  障がいのある方と「暮らす」というのは、どういう仕組みですか?

障がいのある方が地域の中で暮らしていけるようサポートを行う、「えびす・ぱれっとホーム」というグループホームと、障害者と健常者が共に暮らすシェアハウスである「ぱれっとの家いこっと」を運用している。「ぱれっとの家いこっと」は、障がいのある人たちが自立して地域に暮らす住まい方を入居者全員で目指している。

Q 活動を初めて33年、、、手応えはいかがでしょうか?

立ち上げ当初と比べ、障がいのある人たちに対する社会の受け皿はだいぶ増えた。今は、障がいのある人は作った商品は、だいぶ社会に出回るようになってきた。商品が良く美味しければ受け入れてもらえると信じて取り組んできたが、今は有難いことに、多くのお客様から認めてもらい、売り上げを伸ばしている。

今日はお土産としてもお持ちしましたので、ぜひ皆さんで召し上がってください。

~ クッキーのご用命は恵比寿駅近くにあるお菓子工房「おかし屋ぱれっと」で!

Q  いま、私たちに出来ることは?

一例だが、私が行なっている余暇活動の部門は、友達作りを行う場を提供している。ただ、毎月様々なイベントを開催しているが、あくまでキッカケ作りにすぎない。そして、まだ社会の中にはその「キッカケに出会う」機会が少ないと感じている。だからこそ、私たちは場を作る。お聴きの皆さんには、積極的にそのキッカケを見つけ、参加していただきたい。

Q  そのキッカケ作りの場が、6月に予定されているんですよね?

6月19日(日)渋谷で「わんさか渋谷まつり」というイベントを実施。子どもから大人まで楽しめるイベントで、ステージパフォーマンスや謎解きゲーム、巨大な作品を皆で作りあげる企画など、盛り沢山。ぜひ関心をお持ちの方、親子でも参加してほしい。場所はリフレッシュ氷川、お昼12時30分から4時まで行う予定。

Q  あらためて、この活動を通して伝えたいこと、教えてください。

いまの社会では、障がい者を含めマイノリティーの人達と、一般と呼ばれる人達が交わる機会は残念ながら多くはない。世の中に溢れる様々な社会の課題に目を向けられるかどうか。それは「出会い」にかかっている。私たちは、人生の中で様々な課題を抱える人達との"出会いの架け橋"として、その機会を作る活動をこれからも続けていきたい。