今朝お越しいただいたのは、Reno Bicycle Projectの宮城野信太郎さんです。おはようございます。

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Q  Reno Bcycle Project、どんな活動をされているんですか?

「Reno」とは「Renovation」の頭4文字。「Reno Bicycle Project」とは捨てられしまった放置自転車や使わなくなってしまったママチャリを素材として再利用し、さらに素敵な自転車にリノベーションするプロジェクト

Q  自転車のリサイクル、始めたキッカケはどういうことだったのでしょうか?

きっかけは東日本大震災。自分の価値観がいろいろと大きく変わった。もともとデザイナーとして働いていたが、そういう仕事をしてきた自分だからこそできる環境/地域社会の問題、エネルギー問題に対する取り組みがないか考えるように。その頃一人暮らしをしていた地域の駅前にあった放置自転車がひどい事がずっと気になっていたところ閃いたのが、処分されてしまう自転車を素材として再利用する、というアイデアだった。

Q 具体的には、どのように自転車をリノベーションしているのでしょう?

自転車屋さんに指導して頂きながら自分の手で一台一台制作しているので、年間に組み上げられる自転車は10台以下。基本的にはオーダーメイドで、お客様と直接会話しながらその方のファッションや趣味趣向、住んでいる街の雰囲気などをデザインのヒントに制作を進めていきます。

Q  生まれ変わった自転車を見たお客さんの反応、いかがですか?

お客様に合わせたデザインを提案しているので、多くのお客様には、喜んでいただけているのではないかと。元の自転車からの変化に驚かれる方も多いようです。オーダーメイドの洋服のようなものなので、乗り手が気負うこと無くいつもの普段着で乗った時にしっくりくる。自転車の方が人に寄り添ってくれるようなデザインを心がけています。

Q  実際にリノベーションされた自転車、、。ウェブで見ることができるんですよね?

ウェブには これまでリノベーションされた自転車の作業工程も掲載している。さらに年に一回のペースでその年に制作した自転車を展示する展覧会を開催している。私一人で作れる自転車の台数には限度があるので、"展覧会"という形で多くの方にご覧になっていただくことで、何かに気付いていただいたり、発見して頂くキッカケを生むことができればと考えている。

Q 放送を聴いたリスナーも リノベーションをお願いできますか?

もちろん可能です。ただ本業と並行して制作を行っているので、完成までに長く時間がかかります。webサイトとFacebookのページがあるので、まずはメールでお問い合わせいただければと思う。

Q この活動を通して宮城野さんが発信したいことを教えてください

「ママチャリ」も自転車の基本的な仕組みそのものは 高級な自転車と何ら変わりない。自分なりのアイデアと愛情を持って一手間加えてあげるだけで驚くほどよく走るようになり、世界で一台だけの特別な乗り物が生まれる。先入観を捨てて、ご自宅に眠っている自転車をもう一度見てみてほしい。意外な発見があるかもしれませんよ?

Reno Bicycle Project