今朝お越しいただいたのは、NPO法人「ココロのバリアフリー計画」理事長の 池田君江さんです。

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Q  ココロのバリアフリー計画、どんな団体でしょうか?

障がいのある方も無い方も居心地よく安心して過ごせる環境を目指し、活動を行っているNPO 法人。建物の構造の全てがバリアフリーに整っていなくても、周りの少しのココロがあればバリアフリーを超える素敵なお店や場所になると考えている。だからこそ、お店の方、利用される方にも「できる限りのお手伝いしますよ」というウェルカムなココロを持ち、そしてバリアを取り払って欲しい。また、そんな場所を募り、ウェブサイトで広く紹介をしている。

Q 池田さんがこの団体を立ち上げたキッカケは?

私自身、2007 年に起きた渋谷の温泉施設爆発事故に巻き込まれ車いす生活に。 これまでと違った車いす生活となり、出かけていた場所にも行けず、 最初は引きこもっていた。ある時に、トレーニングジムのトレーナーに「行けない場所なんてありません。段差、階段があったら自分が担ぎます。 壁があったら壊しますよ」と言われ、前向きになれた。

その後、ある飲食店と出会い、建物の構造上はバリアがあっても周りの少しのココロがあればバリアフリーを超える素敵なお店や場所になることに気づいた。障がいのある方・高齢の方・ベビーカーを利用する方が安心して外出でき、困った方がいたら声を掛け合える世の中を目指し2013 年10 月に「NPO 法人ココロのバリアフリー計画」を設立。

Q 活動を始めて、気づいたのは、どんなことでしょう?

日本は海外に比べて、車いすの方があまり外出しない、引きこもっている方が多い。日本人1人1人は優しいのですが、シャイな方が多いのでコミュニケーションが取れず出かけにくい社会になっている気がします。だからこそ、当事者も、迎え入れる側も、バリアを一度壊す必要がある。

Q  どんなお店が、バリアフリー計画を応援しているんですか?

例えば、飲食店やホテル、工具店やペットクリニックなど、日本各地、様々な店舗に応援店となって頂いている。ココロのバリアフリー計画の応援店には利用者もわかりやすいよう、"ココロのバリアフリーステッカー"を貼ってもらっている。応援の輪に加わるお店が増えてほしいですし、また、この活動に直接参加しなくても、お店の方からひとこと 声かけ、ぜひしてほしいです。「何かお手伝いすることはありませんか?」、そのたった一言で、お互いのココロが豊かになれると考えている。

Q いま 私たち(リスナー)にできることはどんなことですか

一緒にココロのバリアフリーを広めていただきたい。経営者の方には、バリア・バリアフリー関係なくウェルカムなお店・場所として、ココロのバリアフリー応援店に加盟していただきたい。加盟料として最初に2000円いただくが、ココロのあるウェルカムなお店検索サイトに情報が掲載される。また、障がいの有無関係なく、ぜひウェブでココロのバリアフリーのお店を調べ、お出かけしてもらいたい。

http://www.heartbarrierfree.com/