今朝は、バレンタイン間近。ということで、彼や友達以外の人にも「嬉しい」アイディアをご紹介頂きます。People Tree広報の鈴木啓美さんにお越しいただきました。

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Q フェアトレードブランドとしてお馴染みのPeople Tree。改めて、どのような団体なのかご紹介いただけますか?

→フェアトレードとは、途上国の人たちに収入の機会を提供し、生活の自立支援をする貿易の仕組みです。私たちピープル・ツリーは、フェアトレードカンパニー株式会社のフェアトレード専門ブランドとして、世界13ヵ国、およそ140の団体と共に、衣料品や食品、雑貨など、できるだけその地方で採れる素材を用いた、手仕事による商品を企画開発・販売をフェアトレードで行っています。手仕事を活かすことで、途上国の経済的・社会的に立場の弱い人々に収入の機会を提供し、デザイン・技術研修の支援、継続的な注文を通じて、環境にやさしい持続可能な生産を支えています。

Q 今回ご紹介いただくのは、そんな「フェアトレードのチョコレート」。こちらは、どのような商品ですか?

→私たちピープル・ツリーが取り扱うフェアトレード・チョコレートは、ボリビアのカカオやフィリピンの黒砂糖など、使われている素材を作っている人たちから正当な価格で購入し、スイスの工場でつくられている商品です。さらに、乳化剤を使わず、72時間練る職人技により、なめらかな口どけのチョコレートになっています。植物性油脂の代わりに、温度にデリケートなココアバターをふんだんに使っているので、冬季限定の販売商品になっています。

Q バレンタイン用にそのチョコレートを購入することで、途上国の方々への支援にも繋がる?

→これまで カカオの生産団体であるボリビアの「エルセイボ」では、フェアトレードによる新たな販路を広げることで、より安定した生活ができるようになりました!今シーズンも変わらず、カカオ豆で得た収益は組合員世帯や地域発展のために使われ、カカオの農業指導を受けたり、医療費や奨学金(教育支援)にも使われます。

Q そしてこのチョコレート、「購入して、食べてお終い」では無いんですよね?

→数年前の水害によってカカオの木の病気が蔓延し、収穫高が激減してしまった畑があります。その悲惨な状況では木を植え替えるしかありません。そこで、板チョコの包み紙に印刷された「カカオポイント」を集めることで、10ポイントにつき1本の苗木を寄付する活動を続けています。今シーズン分を1月末日で集計したところ、345本分が集まりました。

Q 今年度でなんと販売20周年!購入者からはどのような反響がありますか?

→毎年大好評で、年々、取扱店舗も増え、販売数も増えました。2015年度で、累計1,090万個が売れました。「美味しい」「かわいいから」という理由で手にとって頂いているのですが、それを入り口に、チョコレートにまつわる現状や、フェアトレードによって作り手の支援ができることを知ってもらい、「美味しいうえに、いいことも出来るチョコレートなんですね」というお声をいただいています。

Q  そのチョコレートを買って、応援したい!という方はどうすれば?

→チョコレートは、直営店、ネットショップ、取り扱い店で購入することが出来ます。また、バレンタインまでの期間、渋谷ヒカリエ8階で開催されているイベント「ショコラZakkaフェスティバル」でも購入することが出来ますので、ぜひ手にとってみてください。また、このバレンタイン・デーをキッカケに、モノを買う時に「安いから」という理由だけでなく、どこで誰がどんな風に作ったモノなのかという背景に関心を持ってセレクトする目を持って頂けると嬉しいです。

※より詳しい情報はウェブサイト