今朝お越しいただいたのは、NPO法人 MERRY PROJECTデザイナーの河野通子さんです。

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Q 「MERRY PROJECT」。まず、どのような団体か教えていただけますか?

→私たちNPO法人MERRY PROJECTは、「笑顔は世界共通のコミュニケーション」をテーマに、笑顔の輪を広げるため活動しているアートプロジェクトです。代表を務めるアートディレクターの水谷孝次が、阪神淡路大震災を機に「デザインは人・社会・地球を幸せにするためにあるべきだ」と考え、当時はまだ珍しかった、チャリティポスターやTシャツをデザインし神戸の復興支援を、「笑顔」をテーマに行ったのが始まりです。

Q その後、「笑顔」を集めてこられた、ということですね?

「あなたにとってMERRYとはなんですか?」 という質問をしながら、これまでに世界29カ国、4万人以上の "笑顔"の写真を撮影してきました。それらの笑顔をアート・デザインとして世界中で展開しており、その撮影した笑顔をプリントした傘「笑顔の傘」は、北京オリンピックの開会式でも使っていただきました。

Q 最近の活動というと、どういうことをおこなわれましたか?

→一番最近では、今月17日に、阪神淡路大震災から21年を迎えた神戸・新長田でイベントを開催し、復興のモニュメントでもある鉄人28号の下で、みんなで一斉に笑顔の傘を開きました。その他、東日本大震災以降は、東北各地でも、笑顔の復興を応援するため「MERRY SMILE ACTION」という心のケアを目的としたワークショップを継続しています。「子どもたちの笑顔は未来への希望」世界中の笑顔を届けて、笑顔を集めて、広げていく...、活動を繰り返しながら、進化させています。

Q  いま、特に力を入れているのはどんなことですか?

→昨年、笑顔のコミュニケーションを伝えるチャリティ絵本「はーい にっこり!」を、女子パウロ会から出版しました。このお話は、主人公メリーちゃんの人形を動かしながら、「はーい にっこり!」を合言葉として読み進めていくものです。その物語に歌とダンスをつけ、チャリティCDも発売し、東北・神戸・大阪など各地で「笑顔のまちづくり応援ソング」として贈呈しました。

Q  活動を続ける中で、どのような反響がありますか?

→活動を続け15年になりますが、MERRY PROJECTのコンセプトとストーリーに共感し、「輪を広げたい!」という方々との出会いが多くなっています。例えば昨年末、大阪のタクシー会社「千里丘タクシー」のみなさんと共に「MERRY TAXI」という社会貢献タクシーの取り組みを始動しました。このタクシーは、乗車運賃の一部が、MERRY PROJECTを通して地域の社会貢献活動に役立てられる仕組みとなっており、誰でも簡単に、チャリティに参加できるという取り組みです。

その社会貢献イベント第1弾として、チャリティクリスマスイベントを開催し、障がい者施設の方やご高齢者、近隣の子どもたちと一緒にネイルアートや施術、ワークショップを行いました。

Q  私たちにできることはどんなことですか?

→まずは「にっこり!」笑うことです。笑顔は、世界中、いつでも、どこでも、誰にでもできる最高のコミュニケーションです。また、先ほどの「はーい にっこり!」のチャリティ絵本とCDを購入することで、私たちの活動を応援していただくこともできます。

これから先2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催されますが、国境も人種も年齢も性別も関係なく、すべての人たちがつながる「平和の祭典」となることを目指していきたいと考えています。そのために、日本が世界の笑顔をリードする国となれるように、様々なプロジェクトも立ち上げていきます。世界をMERRYにするアイデアをお持ちの方はぜひ、MERRY PROJECTへご連絡ください!

※今後のイベントなど、より詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。