今朝は、子宮頸がんの検診受診を呼びかけている『チーム・アイジェンヌ』から宮澤美恵子さんにお越しいただきました。

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Q  まず「チーム・アイジェンヌ」、どのような活動をされているのですか?

→ 日本女性の子宮頸がん検診受診率は30%で、欧米の80%に比べて非常に低く、特に近年では発症年齢が若年齢化して20代~30代に多く発症しています。そして、残念なことに年間およそ3000人が子宮頸がんで命を落としています。女性が検診を受けない理由としては、「特に症状が無いから」「心理的な抵抗がある」「時間に余裕が無い」という理由が並んでいます。ただ、子宮頸がん自体は早期発見でほぼ助かる病気です。そんな子宮頸がんに関する正しい知識を身につけていただき、定期的に検診を受けることの大切さをお知らせし、子宮けい癌ゼロを推進していくことを目的に発足して、活動を続けています。

Q  具体的にはどんな活動をしていらっしゃるのですか?

→いま現在は八王子を中心に「子宮頸がんゼロの街 八王子プロジェクト」を展開しています。若い方へ検診受診の大切さを伝え、問題意識を持ってもらうためにセミナーや相談会を実施しています。また、経営者の方に対して、従業員の定期健診で子宮頸がん検査を必須とするよう働きかけも行っています。そして「どうしても病院に行くのが恥ずかしい」「忙しいから時間がない」という方へ、簡易的な検診が行える"自宅検査キット"という物もあるんだ、という提案もしています。

Q  その「子宮頸がんゼロの街 八王子プロジェクト」で今、応援している映画が公開されると伺いました。

→安田美沙子さん主演で去年公開された映画「いのちのコール~ミセスインガを知っていますか?」という子宮頸がんになった女性を扱った映画が、八王子の"ニュー八王子シネマ"で、明日21日から12月4日まで上映されます。まずはこの映画を観て、子宮頸がんという病気を自分事に感じ取って欲しいと思っています。上映初日の明日は、上映後に私も登壇するトークイベントを開催予定です。映画上映は、お昼の1時から2時30分。そのあと3時過ぎまで、今回の映画の監督を務められた蛯原やすゆきさん、プロデューサー小池和洋さんたちと一緒に、子宮頸がんについて、トークイベントを行います。

Q  チーム・アイジェンヌが目指す未来は?

→1つは、子宮頸がん検査の受診率の向上です。現在の30%から、2017年には65%へと広げたいです。2つ目に、自宅検査キットの認知度の向上。そして、現在は八王子を中心に展開している子宮頸がんゼロの街プロジェクトを全国に広げていきたいです。

Q  私たちにできることはどんなことでしょう?

→とにかく、子宮頸がんについて正しい知識を得て欲しいです。先ほどお伝えしたように、癌の中でも、原因が特定されているため、早期発見でほぼ命が助かります。子宮頸がんになってしまうリスクは皆が抱えています。女性には2年に一度定期健診を受けて欲しいですし、お嬢さんをお持ちの親御さんは大切なことなので、恥ずかしがらずにお嬢さんと子宮頸がんについて話す時間を作って欲しいです。

※より詳しくは、ウェブサイトをチェックしてください。