今朝、お越しいただいたのは、『認定NPO法人 日本紛争予防センター (JCCP)』の石井 由希子さんです。

20150814come.jpg

「紛争の被害者を平和構築の担い手に」

JCCPはアフリカ・中東の紛争予防と平和構築を支援する認定NPO法人です。1999年に創設され、民間レベルで紛争を未然に防ぐための活動しています。とくにNGOや大学、企業等による貢献を強化し、世界の平和と国際協力を促すことを目指しています。過去10年間では、海外15か国の紛争地において、40以上の事業を実施してきました。

JCCPでは、主に4つの活動を行っています。

① 紛争の芽を摘む。

② 紛争を悪化させない

③ 紛争を終わらせる

④ 紛争を繰り返させない

例えば、交渉・仲介・調停ができる人材を紛争地で育成します。伝統的な音楽・演劇・詩を活用して平和や共存を呼びかけます。また紛争の被害者が回復・自立できるよう、心のケアや職業訓練・就職支援をして、社会全体の安定と平和な国づくりをめざします。

JCCPは紛争地で現地の人々と共に行動して、平和をつくりだす知恵を伝えています。内戦が続く南スーダンでは、ハリエッタという20代の女性が活躍しています。彼女は8歳の時に両親を亡くして以来、隣国のウガンダに逃れて育った南スーダン人です。母国語のアラビア語よりもウガンダで習った英語のほうが上手で、南スーダンで働き始めたのは最近です。自分も孤児院で育ったので、恵まれない子どもたちを支援したい、と言ってJCCPの活動を手伝っています。実は目の前で両親を殺された際に敵兵に左手の指を切り取られ、いつも右手で隠しています。「ここにはつらい思い出が多いけど、自分の国だからやっぱり何かしたい。子どもたちには自分のような思いをさせたくない」。JCCPは避難民キャンプ地区に子ども広場を建設して、子どもたちが安心して過ごせる場所を提供し、紛争や暴力の被害を未然に防いでいます。そこで子どもたちに、暴力に頼らない問題解決の方法を学んでもらっています。大人になった時に、こうした知恵が平和な国づくりの役に立つと信じているからです。

紛争地に足を運ばずとも、等身大で取り組んでいただける支援はあります。例えばJCCPでは、毎年「書き損じはがきキャンペーン」を実施しています。余った年賀状や暑中見舞いのはがき、書き損じたはがき等をJCCP東京事務局に送っていただければ、換金したうえで、紛争地に生きる子どもたちに支援を届けることができます。また、毎月500円から継続的にご寄付いただけるマンスリーサポーターの制度も好評です。皆様からの温かいご支援をお待ちしています。

より詳しくは、ウェブサイトをチェックしてください。