藤代おはようございます。今朝は日本株についてお話したいと思います。

J.K.:昨日の日経平均は2万1464円98銭。1月下旬の2万4千円台から下げていますね。

藤代:そこで今日は株価の適正水準がどれくらいかを考えてみたいと思います。まず株価がどういった具合に決まるのか?その最もベーシックな考え方は企業の業績です。ある会社の業績が著しく伸びる期待が膨らむと、将来の業績拡大が反映されて株価があがります。

J.K.:基本的に「期待と予想」で株価が決まるんですね?

藤代 もの凄く単純に説明すると、今年その会社の稼ぐ利益が100万円なら、その会社の株価は100万円。これが一つの基準になります。ここで翌年も100万円の利益がほぼ確実に見込まれるとすると、株価は2年分の利益を反映して200万円になります。同じように3年後もまた100万円の利益が見込まれるなら3年分の利益が反映され300万円です。

J.K.:意外に単純ですね? 

藤代 この説明は100点ではありませんが、60点くらい取れているでしょう。このような考え方を現実に当てはめます。今の日本企業全体を一つの会社とみなすと、一株あたりの利益は1500円です。この1500円の利益が14年分くらい続くという期待が反映されると、1500×14=21000円です。

(その時の株価水準と比較)投資家の期待が膨らんでいた1月下旬の段階では、利益の15.16年分の期待が株価に反映され、24000円という株価だったわけですが、先週以降は恐怖心が強まったので、14倍くらいに萎んだという格好です。ちなみに利益の14倍、日経平均21000円は、過去5年の平均くらいです。過熱感が薄れたという、その事実をもって現在の株価が適正水準にあると言っても良いかも知れません。