藤代: おはようございます。今朝は2018年の株価見通しについてお話しします。

J.K.:きのうは日米で株価上昇しました。今年はどうでしょうか?

藤代:日経平均はきのうの大発会で23506円33銭で取引を終えました。年末までに25000円くらいまで上昇すると予想しています。株価にとって重要な企業の業績は、今年も10%に迫る増益が期待され、それが現実味を帯びる過程で株価が上昇すると予想します。ちなみに25000円というのはエコノミスト、アナリストの間では平均的な数値の予想で、私は強気派でも弱気派のどちらにも属しません。

J.K.:ということは、今年も、日本経済はまずまずの状態が続くということですね?

藤代:日本経済、世界経済を見渡すと、不気味なくらい調子が良い状態です。アメリカは相変わらず好調ですし、ヨーロッパもここへ来て回復の勢いが強まっています。ただ、これは良くも悪くも、経済成長の伸びシロが減ってきているということを意味します。例えば、失業率。日本を含め世界的に低下基調にあり、これ以上は下がらないというレベルまで低下しています。景気は必ず好況と不況を繰り返しますが、今は景気の変動を登山にたとえた場合、8合目か9合目あたりまで上りつめてきた印象です。

J.K.:景気がこれ以上は良くならない可能性もあるということですね?

藤代:景気の伸びシロが少なくなっていることに注目が集まると、株価は私の予想に反して25000円に到達しない可能性があります。特に注意が必要なのは米国株の下落です。米国株は、バブルと言われても仕方ないくらいの水準まで上昇していますから、投資家が、景気はこれ以上良くならないと判断すれば大幅に下落する可能性もあります。そうすると日本株はかなり高い確率で悪影響を受けます。あくまでメインシナリオは2万5千円への上昇ですが、米国株の下落はリスク要因として認識しておく必要があると思います。