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STORY

2018.06.16

東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎さん

++ Introduction ++
15年間おなかの中でサナダムシを飼っていたという、
衝撃的な経験をお持ちの免疫学者、藤田紘一郎さん。
サナダムシの寿命は3年なので、
15年間サナダムシを体内に入れ続けていましたが
現在、サナダムシは日本で絶滅してしまったため、今は飼っていません。

そもそもなぜ、サナダムシを体内で飼っていたのでしょうか。

『アレルギーの研究していたときにどうしてアレルギーが起こるのかを調べたところ、
回虫が減ってきたから、ということがわかりました。
インドネシアのカリマンタン島とかで診察をしていると、
現地の子供達は花粉症や喘息、
アトピーをはじめとするアレルギーが全くないんです。
50年間通っていましたが、子供達は病気になるどころか、非常に元気。
その一方で、日本ではいつの間にか花粉症などの子供達が増えました。』

回虫とは多くの哺乳類の腸にいる寄生虫。
藤田さんはその回虫がアレルギーを抑えるということを、
分子レベルで研究して発表しました。
すると、海外から多くの評価を得ましたが、
日本の医学界からは、理解されず非難を浴びたそうです。
そこで、藤田さんは本当にサナダムシがアレルギーに効くのかを確かめるために
自らアレルギーの一種である花粉症になり、
サナダムシをお腹で飼うことで、サナダムシの効果を調べました。

近年、アレルギーを抑えているのは
回虫だけではなく腸内細菌だという事が判明。
その中で、農家の方はアレルギーになりにくい、
長男長女はアレルギーになりやすいなど、いろいろな説が出てきているそうです。

藤田紘一郎さんはサナダムシの印象が強いですが
いろいろな本も出版されています。
その中でも気になるタイトルは
『ヤセたければ、腸内「デブ菌」を減らしなさい!
- 2週間で腸が変わる最強ダイエットフード10 -』。
腸内にある「デブ菌」が多くなると太りやすくなるので、
脂肪を吸引する働きのある腸内細菌を普段の食生活から増やす事で、
自然と太りにくくなるという事を書いた本です。

海外ではさらに進化し、便移植という方法がとられているそうです。
これは、「ヤセ菌」を多く持つ人の便を肥満の方の体に入れることで
「ヤセ菌」を増やし、
痩せやすい体を作るというもので、
最近では日本でもこの方法が取り入れられています。


++ Until now ++
高校生だった藤田紘一郎さんは戦争によって家がなくなってしまい、
生活の厳しさやお父さんが軍医だったことから、医者になりたいと思ったそうです。
しかし、当時の藤田さんの成績を見て先生は反対。
そこから寝る間も惜しんで勉強をし、
東京大学に進学できるくらいまで成績をあげました。
そして、東京大学と東京医科歯科大学を受験して
一年生から医学部がある東京医科歯科大学へ進学しました。
最初、先輩のほとんどが整形外科を目指していたので
藤田さんも整形外科志望だったそうですが、
その後、熱帯地の調査団に手伝いとして同行したことをきっかけに、
寄生虫学へ転身。

そして、遺伝子にも興味があり研究していた時、
人間の遺伝子について解明が進む一方、
なかなか病気がなくならない、と感じたそうです。
そんな中、研究で荒々しい豚に乳酸菌を与えると大人しくなり、
また、ネズミの腸内細菌を減らすと、
大人しかったネズミが攻撃的になるところを見て、
腸内細菌にはすごい働きがあるという事に気がつき、腸に注目をし始めたそうです。

++ Right now ++
東京医科歯科大学の名誉教授である藤田紘一郎さん。
主に研究や本の執筆、講演会などでお忙しい日々を過ごされていますが、
“健康”について研究をしているので、普段から健康には気を遣った生活をしています。
体を動かす事で腸の働きを促すミトコンドリアの活動が活発になり
腸内が活性化するということで、1日10000歩を目標に歩いているそうです。
ほかにも、糖質制限や添加物を取り入れないように手作りのものを食べるなど
体のことを考えた食事を摂り、健康維持を行なっています。


++ From now on ++
今後の活動として
藤田さんは「リーキーガット症候群」についての本を書こうと考えているそうです。
「リーキーガット症候群」とは、腸に穴が開くことで生きた腸内細菌が漏れ出てしまい
いろんな病気になりやすくなってしまうというもの。
有名なテニスプレーヤー、ジョコビッチ選手もこの病気を患っています。

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  • STRONG ENOUGH / CHER
  • I CAN’T STOP LOVING YOU / RAY CHARLES
  • NO PRESSURE / THE KOOKS

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