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STORY

2018.03.03

大相撲 幕内格行司の木村銀治郎さん

++ Introduction ++
市川と銀治郎さんはプライベートでも交流のある仲。
九州場所で会った以来だったそうですが、
普段から連絡を取り合っているので、久しぶりな感じがしない2人。
基本的に行司さんは、1年中旅の連続で、東京にゆっくり居られるのは、
2月、6月ぐらいなんだそう。
そもそも行司に対して持っているイメージは、土俵の上で仕切っているところ。
でも実は、やっていることは多岐にわたり、
例えば、番付の相撲文字。「行司は習字」という言葉があるほど
相撲文字が書けないと行司としてはやっていけないのだそう。
なので、部屋に入門してからとにかくずっと練習するのだとか。
それっぽく書けるようになるのには、最低3年ぐらいはかかるといいます。
番付を書いている方は行司の中でも3名決まっており、
その中で、普通の行司は本場所が終わってしまえば
「あぁ、終わった」いう感じですが、番付書きの行司の先輩たちは、
次の番付を決めるのが、本場所終わった後なので、そこからが仕事!
本場所よりも「よし!ここから仕事だ!」という感じなんだとか。
それを2週間ぐらいかかって書き、
書き終わったら一度相撲協会の金庫に原盤を納めるのだそう。
そこから一度協会で預かったものを特定の印刷屋さんにまわして、
番付発表日の午前6時に発表するという…それまでは誰も知らないとのこと。
番付書きはとにかく人の目に触れないところで書いて、
読み合わせをしているのだそう。

ちなみに、銀治郎さんは番付担当ではなく、
色々なものを手配している「輸送係」というお仕事。
列車の手配、バスの手配など諸々で、交通機関の手配や、与えられた座席数の中で、
車両割合ったり、座席割合ったりといった役割になります。
幕内力士はグリーン車乗れる待遇を持っていますが、
グリーン車は肘掛けが上がらないため、物理的に座れない人が出てくるので、
普通座席を2つ上げたり、3人で座るところを2人で座ってもらったりなど、
全部、銀治郎さんがパズルのように決めているのだそう。

『だいたい力士の体重っていうよりも体型なんですよね。
同じ体重でも、おしりの大きい小さいありますから。
そこはだいたい頭に入れておいて、あとはその人の好みとか。
座席のココがいい!っていう人がいるんですよ。
揺れない真ん中がいいとか、相手に座席を倒されるのが嫌なので、
足が多少詰まっても、一番前がいいとか。
好きなんでね。自分、鉄道が。』

市川と同じく銀治郎さんは鉄道をこよなく愛する一人!
なので、交通機関の手配や座席の振り分けは考えていて楽しいのだとのこと。

あと、行司さんのお仕事として一番目立つところでは、場内アナウンス。
スポンサーの懸賞を読んだり、力士の紹介をします。
幕の内土俵入りのアナウンスは、カンペなしでやっているそうで、
顔と四股名、部屋、出身地は覚えているのだとか。

そして相撲の本場所は年に6回ありますが、
一番好きな場所は東京、国技館が一番やりやすいとのこと。
というのも、名古屋は照明で暑く、大阪は乾燥していて寒い、
九州場所は乾燥しているので、声が出にくかったり、会場の壁が白いので、
光りとのコントラストで見にくかったりすることがあるのだそう。


++ Until now ++
そもそも行司になった経緯は、相撲が好きで、
中学生ぐらいの時に「行司になろう」と自分で決めていたといいます。
行司が良かったそうですが、そこに明確な理由はなく、
それ以上に学校に行きたくなかったとのこと。
銀治郎さんが行司になるまでの経緯は、、、

『僕は今の峰崎親方に直談判しに行ったので、
そしたら卒業したらうち来いよっていうことで。毎日、相撲見に行っていたので、
その当時、親方衆が切符売り場で切符売ってたんですね。
あるとき「ちゃんと学校行っているのか?」みたいなことを言われたので、
その話の流れで「実は行司になりたいんですけど」っていったら、
そのとき部屋を起こしたばっかりだったので、
「じゃあ、卒業したらうち来いよ」って。』

行司は相撲全体で45人。相撲部屋の数と比例はしておらず、
3人、4人いる部屋もあれば、全くいない部屋もあるのだそう。
ただ、基本的に行司になるには、
まず自分が入りたい相撲部屋に入らないと行けないとのこと。
で、その相撲部屋から相撲協会に
「うちに行司になりたい子がいるから採用してください」
っていうお願いをするのだとか。
それで、面接となるのですが、今はきちんと厳しく面接をしますが、
銀治郎さんが入った頃は、とりあえず行って、
履歴書の顔写真と本人が同一人物だったらとりあえず合格という感じだったそう!
とはいえ、45人という上限が決まっているので、空きがないと
どんな条件が揃っていても入れないとのこと。
また、採用年月日が18歳の誕生日の前日までなので、
それまでのタイミングで空きがなかったら諦めるしかないのだとか。
もちろん高学歴の人は入れないので、
世間と逆をいっており、そこが面白いのだそう。

修行は具体的に、入ったらとりあえず、挨拶、掃除、相撲文字の習得!
力士と一緒に生活するので、相撲界の習慣を習うといった感じで、
そこで生きていく物事を身につけます。
行司の裁き方はどのように教わったかというと、銀治郎さんの場合は、
本場所で大阪にいった際、とりあえず、土俵の下で相撲を見せられて、
3歩前に出て、お辞儀して、両方の四股名呼んで
勝った方に軍配上げて、名前読んで帰ってこいと言われたそう。
本当に見て覚えるしかなく、あとは経験と数。
入門した場所ですぐ土俵にあげられるので、かなり緊張するのだそう。
とはいえ、差し違えがあると評価に響くそうで、
最初の2年間は差し違えても大丈夫というルールがありますが、
8回差し違えすると一枚降格というルールがあるとのこと。
なので、土俵際の攻防はお客さんは楽しいと思いますが、
行司としてはたまったもんじゃないというのが本音なんだとか。
基本的に土俵で何を見るかというと、
必ず見なきゃいけないのはひとつだけ。「どっちが先に負けたか」
相撲を見ないで勝負だけを見ているとのこと。

++ Right now ++
趣味の多い銀治郎さん。鉄道以外にも落語を見に行ったりもするのだとか。
元々、鉄道も子どものころから好きで、お兄さんの影響が大きいとのこと。
物も集めているし、乗ってるし、見てるし、写真撮ってるし、
全部やっている盛り鉄!
あと、市川の銀治郎さんのイメージはお洒落なイメージ!
他の行司さんも見栄えなどを気にしていると思うのですが、
銀治郎さんは、私服に関してはいつも家族にダメ出しされますが、
装束に関しては、特にこだわっているのは足袋や足元。
わざと小さい足袋をキツキツに履く。
下の溜席で見ているお客さんたちの視線が気になるので、
袴もあまり短くして履くとツンツルテンになって、
お客さんは状況的に見上げているので、袴の裾は他の人よりも長めにつけるため、
その分動きづらいし、転ぶリスクもあがるのだとか。
装束の選び方のこだわり方は、自分で選ぶよりは家族と相談して選んだり、
作っていただいた方にお願いしたりすることもある。
銀治郎さんの場合は、前後の人と色を被らないようには気を付けてるのだそう。
また、プレゼントしてくださった方が見に来ている場合は、
被っても着るようにしているとのこと。


++ From now on ++
今、世間的に各界が揺れていて話題ですが、
銀治郎さん的には、、、

『自分的にはブレずにやらなきゃいけないことをやるっていうのが
もちろんそうなんですけど、
その中で色んなことがあっても、本当に相撲が好きな方が残ってくださって、
お客様がチケット買って見に来てくださるって本当に有難いですよね。
大阪場所ももうチケットが無いような状況ですから。
そういうファンが沢山いらっしゃるので、
そういう方たちの期待には応えてあげたいなっていうのが正直な思いです。』

今、若手が育っていますが、注目の力士は?

『やっぱりこれだけ十両の力士も今度7人入れ替わるのかな?
ただやっぱりその中でね、怪我をしてでも頑張っている安美錦関とかね、
ああいう方にね、「まだまだ俺はやれるんだ」っていうところを
見せてほしいっていうか、一枚も二枚も壁になってほしいですね、
ベテラン力士に。』

そして、木村銀治郎さんが監修した「大相撲語辞典」が、
3月8日に誠文堂新光社から発売されます!
相撲用語、相撲にまつわる色んな言葉をイラストとともに
きちんと文章も書いてあって、とても読んでいて楽しい辞典になっています!
普通の辞典には載っていないような言葉も載っているそうなので、
ぜひチェックしてみてください!

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