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STORY

2017.11.25

デザイナー/アートディレクターのコヤマシゲトさん

++ Introduction ++
コヤマさんの仕事「デザイナー/アートディレクター」とは、
アニメに登場する、キャラクター、ロボット、世界観、、、
例えばペットボトルや未来のお茶碗があるとしたらそれをデザインしたりと、
アニメに登場するものをオリジナルで考える作業をおこなっています。
アニメというと集団作業のイメージですが、
ひとつのアイテムを誰かと取り合ったりとかデザインでぶつかることもあったり、
共同でひとつのアイテムを仕上げることもあるそう。
3人で書いた別々のデザインを1つにまとめたいという要望もあったことも。
それは、監督の意見が一番キーになり、監督がやりたいこと、
表現したいことをなるべく聞いて理解することで、
自分のデザインも他人のデザインも「ここがいらない」というのが見えてくるのだとか。
コンセプトがしっかりしていれば後から足すことはいくらでも出来るので、
基本的にはそぎ落としていく作業。
基本のコンセプトはシンプルでないと成立しないんだそう。
そんな中、コンセプトがわかりやすいのは「ベイマックス」。
この作品にコンセプトデザインで参加したコヤマさん。
監督から「鈴をデザインに使いたい」という要望があり、
元々監督が書いたラフは鈴の穴が口の位置にあったのですが、
それでは普通だと思い、目の位置に持っていったのはコヤマさんでした。
自分のデザインを通すコツとしては、どれだけこれが意味があるのか伝えること。
監督やクライアントの方を説得することは大切なので、
デザイナーはプレゼン能力がないとダメとのこと。
それでも、突破できなさそうな時は、パターンを3つほど用意し、
その中でも選んで欲しくないデザインはクオリティを下げておくのだそう。
でも、「A」「B」「C」とあって、
自分はAが良いけど、監督は「絶対にBが良い」という時は、
絶対にそこには理由があるので、なぜBがそこまで良いのかという理由を
とにかく聞き続けることで、そこから新しいコンセプトが出てくるので、
それを引き出せたら自分が描けるものになるのだとか。


++ Until now ++
元々、イラストレーターからアニメの世界に入ったコヤマさん。
19歳か20歳の時に、「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され、
人に勧められ見たが「面白いけど普通のアニメ」ぐらいにしか思わなかったそう。
で、何話か進んだ時に見逃してしまい、見るのを辞めてしまったとのこと。
そうしたら、周りが「なんだ、あの最終回は!!」といった形で、
楽しみにしていた人たちが手のひらを返したように怒り始めたので、
「何かあるのかな?!」と気になって見たら、「俺、この最終回理解できるわ!」
となるほどと思いすごく好きだと感じたそう。
でも、同人誌などを描いたことがないので、その好きな気持ちを
どう表現したら良いかわからなかった時、
たまたま知り合いにエヴァンゲリオン好きで漫画家の西島大介さんに
「一緒に同人誌を作ろう」と誘われたといいます。
そして、描き始めましたが、2人とも漫画っぽい絵が描けず、挫折。
でも、諦めきれずにアニメを作り始めたそう。
1年弱ぐらいかけて西島さんの家に泊まり込んで作ったそうですが、
40秒ぐらいしかできなくて、無理だと思いそこで辞めてしまったとのこと。
それを作っていることを知った編集者の方がそのアニメを見て
「面白いじゃん」と言ってくれて、会社を作ろうと誘われたんだそう。
ただ、漫画も描けず何もできなかったコヤマさん。
その編集者の方に昔の漫画を渡され「この絵を今風に書いてみて」と
課題を出されたそう。それを描き終え、今度は色をつけろと言われましたが、
付け方がわからなかったため、編集者の知り合いのデザイナーの方の元へ行って、
色を塗ってもらったそう。それがそのまま雑誌に載ってしまったといいます。
その後、今度は下敷きなしの自分の絵でキャラクターを描けと言われ、
描いたものを持って角川の井上伸一郎さんのところへ連れていかれ、
デビューさせてほしいとお願いしたところ、
「じゃあ、来月から行きますか。」という話になったとのこと。
そんなコヤマさん、周りの人の縁で繋がっていっているのが大きいといいます。

『アニメ業界に来たら一番最初にやった作品が「トップをねらえ2!」という作品で、
そのときに監督だったのが鶴巻和哉さんで、僕、貞本義行さんに手伝ってって言われて
ついていったんですよ。
で、貞本さんってキャラクターデザイナーだから
キャラクターかけると思ってたんですよ。
例えばコスチュームとか髪型考えたりとかそういうことかなと思ったら、
「メカを描いてください」という鶴巻さんからのオーダーだったんですよ。
メカ描く人がいないからメカを描いてくれって言われて。
僕当時、メカを全く描けない人で、堅いものが一切かけないというか、
曲線的なものだったらいいんですけど、実際描いたら描けないわけですよ。
で、アニメの基礎をイチから4ヶ月ぐらい全部教えてくれて、
デザイナーになれたっていう・・・。』

++ Right now ++
常にオンであり常にオフ、仕事のプライベートの境目がないのだそう。
アイディアが降りてくるときは、人と話すことが一番良いのだとか。
それ以外だと、とにかく一回忘れること。1回逃げて、まずはご飯。
とにかく食事が一番で原動力。
打ち合わせ中もずっと「今日帰ってから何食べようかな?」とか
「ご飯食べながら明日のご飯何食べよう?」と考えたりしているそう。
なので、例えば誰かと食べに行きましょうとなったら、スタジオに電話して
「すみません…今日、打ち合わせいけません。」と仕事よりも食事を優先させることも!
というのも、食事の場で、たわいもない話をしてて得られるヒントが
沢山あるそうです。
最近食べた美味しいモノは、ポートランドへ出張で行った時、
ハンバーガーを200?300店食べた男が一番ウマイというハンバーガー屋さんを
紹介され食べに行ったら、今まで食べたハンバーガーの中で一番美味しかったそう。
パンと肉と野菜とソースの相性とバランスが素晴らしかったとか。


++ From now on ++
2018年1月から放送されるテレビアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」。
この話題作にコヤマさんも参加されています。
元々、ガイナックスにいたときに、「天元突破グレンラガン」という作品をやって、
それが終わった後に「もうロボットアニメは、やりきったか・・・」
みたいな気持ちになっていたそう。
そのグレンラガンの時にキャラクターデザインをやっていた錦織さんが
「俺もロボットアニメをやってみたい」と言い始めたので、
「じゃあ、やる?」みたいな感じで、
今回グレンラガンのスタッフがみんな集まったとのこと。
コヤマさんは、相談役みたいな感じで、アイディアを出したり、
アドバイスをしていたら、いつの間にか、メカデザインの担当になっていたそう。

ベイマックスの現場から学んだことは・・・
『アートディレクターという制度。
アートディレクターって本来アニメにはないんですよ。
ファッションとかグラフィックデザインにはあるんですけど、
デザインをさらに管理する人っていうのは元々は監督がやることなんですけど、
監督の作業にしてはちょっと負担が大きすぎるというか、
だからデザインを見渡す人を一人置いて、よりデザインだけじゃなくて、
画面の色を見たりとか、監督の意図に合わせて、
デザイン全部を見渡していくのがアートディレクターの仕事なんですけど、
それが結構海外だとちゃんと立ってて、
画面の統一感がちゃんとあるんですよね、色とか。
そういうのは必要なんじゃないかな?
そうすると日本の絵作りは変わってくるのでは?』


コヤマシゲトtwitter

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