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STORY

2017.11.18

ドリブルデザイナーの岡部将和さん

++ Introduction ++
「ドリブルデザイナー」とは、あまり聞き馴染みのない肩書きですが、
サッカーのドリブル専門のコーチのようなもので、
岡部さんは「99%抜けるドリブル理論」を考え、そのドリブル理論を元に、
各選手の良さを活かして“こういうことをしたらより99%抜けるんじゃないか”
といったようなドリブルを一緒にデザインしています。
また、プロの選手だけでなく、お子さんなど一般の方まで
幅広くデザインしているとのこと。

サッカーは、やれることが
「シュート」、「トラップ」、「パス」、「ドリブル」の4つあり、
4つの中でどれかひとつなくても良いとなったら、ドリブルなんだそう。
「パスして、止めて、シュート」で、サッカーは出来るのですが、
ドリブルがあるとサッカーの魅力が広がり、ドリブルが一番華があるのだそう。
ドリブルがうまくなるには、自分の思ったところに思ったタイミングで
ボールをドリブルしていける技術が必要なんだそう。

指導している中で印象に残っているのは、サッカー日本代表の原口元気選手。
本当に世界でも活躍できるようなドリブル技術を持っている原口選手ですが、
特徴としては、左手の肩がとても軟らかいのだとか。
左の肩が軟らかいと、ディフェンダーが左の肩を触れると思ったときに
普通の人より軟らかいから触れないってことが起きるので、
あえてそこを抜きにいく、、、それを活かした練習をしていたといいます。
あとは、原口選手は
“とりあえず相手にボールを突っかけていこう”というこだわりを持っていたので、
それを活かして、やった先に相手がどう動く可能性があるか
全部洗いざらいにして、いろんなパターンを想定し頭の中を整理していったとのこと。
ただ、初めての人にそういった教え方をしてもナンセンスで、
「楽しい!!」と思うと練習したいとなるので、
楽しめるようにボールをタッチする練習は
メトロノームなどの音をつけて教えるとのこと。
リズムに乗って楽しくボールを触らせると、
気づいたら沢山練習していることになるのだそうです。


++ Until now ++
ドリブルに目覚めたキッカケは、高校生の頃。
サッカーは小さい頃からやっていましたが、運動神経が鈍く、
ずっとパスばっかりして人を使うことの方が得意だったそう。
ドリブルに注目したキッカケは、
高校に入った時に自分たちより強い高校がいくつかあって、
そういった学校と試合をやったときにどうしても勝てなかったのだといいます。
パスをすることで、「なんで良いパスを出したのに決めてくれないんだよ!」とか
「もっといいところに動いてよ!」と、人のせいにしている自分が
格好悪いということに気づいて、もっともっとドリブルなど個人の能力を磨いて、
一人で3人4人交わして点をとったり、抜いてからパスを出せる選手になったら、
人に文句を言わずにチームのためになるのでは?と思い、
ドリブルを磨き始めたとのこと。

大学までサッカーをやっていましたが、大学を卒業する年に、
フットサルがプロ化「Fリーグ」ができることを聞いて、
フットサルの方が自分は向いていると思い、転向したといいます。
フットサルの選手は完全にプロという形ではなく、セミプロ的な形だったため
指導をしながらプレイヤーをおこなっていたそう。
そこで自分の言葉によって人ができるようになっていくのが面白くなってきて、
プレイヤーより指導者としてやりたいと思い、引退して指導を続けたそうです。

フットサルの指導をしている中で、ドリブルに目覚めたのは、
東日本大震災が起きた時に、音楽のアーティストが震災の次の日に
曲をリリースする予定でしたが、震災が起きたため、
いてもたってもいられずYoutubeに曲をアップしたこと。
「それで少しでも元気になってくれたら嬉しい」といったものをたまたま見て、
自分もドリブルが得意で、こういう風にやればできる!というのを隠し持っていたが、
それを教えることで出来る人が増えるのであればそっちの方が良いと思い、
岡部さんもyoutubeにあげ始めました。
今ではそんなyoutubeチャンネルも6000万回以上再生されています。

岡部さんは前向きな性格なので、物事をプラスに捉えることが多く、
そのポイントは、「逃げ道をつくらない」。

『例えば、ドリブルをミスしたときに、周りからへたくそ!変われ!と言われた時に、
「靴が悪いから」「ボールが悪いから」「体調が悪いから」
「仲間が助けてくれないから」というものありきで、それを聞いてしまうと、
その先はないと思うんですけど、仲間がたとえ助けてくれなくても、
ボールや靴が悪くても、自分がうまければそれは突破できたという風に
考えるようにしているので、全部良い意味で受け入れます。』

++ Right now ++
プライベートの過ごし方は、今はだいたい休みがあると
子どもと遊んでいるといいます。
子どもは3人いて、5歳、3歳、2歳。
サッカーをやったり、一緒にプールに行ったり、公園へ行ったりしているとのこと。
現役の時は、ひとりで時間をつくることが多かったので、
音楽を聴くことなどをしていたそう。
音楽は大好きでなんでも聴くけど、ヒップホップなどトントントントンと、
特にリズムがハッキリしているものが好きなんだとか。
なので、音楽を聴きながら勝手にドリブルを想像してしまったりするそう。


++ From now on ++
実は、ミュージシャンでサッカーが好きな人などにも指導をしていますが、
音がとれる人はドリブルが得意なんだそう。
リズムを相手と合わせたり、あえてハズしたりできるとか。

岡部さんの今後の目標は、「カラダが動くうちにやりたいこと」と、
「カラダが動かなくなった後にやってみたいこと」があるんだそう。
「カラダが動くうちにやりたいこと」は、ドリブルで何が抜けて何が抜けないかを
自分自身知っておかないといけないので、岡部さんが思う世界最強ディフェンダー、
バルセロナのジェラール・ピケ選手か、レアル・マドリードのセルヒオ・ラモス選手と
対峙させてもらいたい。
いい訳なしで対戦をして、何が抜けて何が抜けないのか、
自分自身カラダでも頭でも理解しておきたい。
そして、同時進行で、これからワールドカップがあるので、
それまでに日本国民として少しでも自分の力が役に立てるんだったら・・・
という思いがあるので、
日本代表選手にドリブルを磨くデザインをさせてもらえたら、、、
また、日本人選手がいる欧州のクラブを回りたいとのこと。

『近々の目標はその2つなんですけど、
ゆくゆくは世界一のクラブに所属してみたいというのがあって。
で、そこで自分が伝えさせてもらった選手たちが世界一の称号を得るような
活躍をしてくれる夢を見て、ドリブルデザイナーという新しいコーチのような形を
作っていきたい。』

『夢だけは大きいんですけど、
自分自身チャレンジをすることで結果うまくいかなくても楽しい人生を
今送れているので、勇気がいることではあるんですけど、
チャレンジしないで悩んでる人がいたら、自分を見てちょっと勇気を出して
俺も私もトライしてみようかな!と多くの人がチャレンジしたいと思えるように、
色んなことにチャレンジすることが大きな夢。
そして、ドリブルデザイナーの夢が叶ったら、
また次の夢、他のことにもチャレンジしていきたいですね。』


ドリブルデザイナー 岡部将和 twitter

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