++ Introduction ++
シブヤ大学は、NPO法人で運営をしている市民大学。
普通の学校だったら校舎がありますが、シブヤ大学は校舎を持っておらず、
“渋谷の街全体が架空のシブヤ大学だったら・・・”というコンセプトのもと
色んな活動をしています。
なので、その日だけその場所が教室になる、、、というもの。
また、決まった先生もいなくて、普段、渋谷の街で色んな仕事や
活動をしている方が先生役になって、お話してくださいます。

今年で１１年目になるシブヤ大学。
左京さんが活動を始めた頃は、
「NPO法人」自体が社会の中で珍しい存在だったけど、
年々、想定していたスピードより早く社会が変化していて、
NPOを取り巻く関係が変わってきたと感じている・・・。
それがやりがいにも感じているんだそう。


++ Until now ++
左京さんは小学５年生の時にラグビーを始めていて、
大学生の時に、レギュラーではなかったけど、キャプテンに指名された・・・
という驚きの経歴の持ち主。
このときの経験は、今でも仕事に活かされていて、培ったものは大きかったそう。

元々、大手の商社に勤めていた左京さん。
公的機関で働くか、民間企業で働くか悩んだとのこと。
『自分の働くモチベーションだったり、
働いてみたい分野でいうと公的機関なんだけど、
イマイチどう関わって良いかわからないし、
やっぱりビジネスをしっかり学ぶことも大事なことに思えると。
という中で、一旦、民間企業に入ろうという思いで、
商社に就職したという経緯があります。』

その後、ソーシャルビジネスの分野で働いてみたいという思いが募ったが、
同世代の人でNPOを仕事としてやっている人が少なかった。
でも、それを一番乗りでやれるんじゃないかと思って、
一念発起したとおっしゃっていました。

++ Right now ++
オフの日は、子どもと一緒に遊ぶのが中心。
なるべく自然の中で色んな体験ができたらと思って、
海に行ったり、川に行ったりすることも多いとか。
元々は、オフの日も仕事を忘れにくいタイプだけど、
子どもと遊んでいると忘れられるようになったそう。

あとは、なるべく移動中ヒマがあると歩いている。
普通だったら電車に乗ってしまえば良いところも
歩いて移動するようにしているとのこと。
単純に楽しくて、知らない街に行ったときには、
キョロキョロと、色んなものを目にしているそう。
最近は、浅草に行って次の予定が上野だったので、歩いて移動し、
河童橋を通って、浅草寺まで足を伸ばしたとのこと。
ちょうどそのときに、町内の人たちが道を止める形でお祭りをやっていて、
こういった方法でイベントをやることもできるのか！と発見になったとか。

『情報のインプットは自然と入ってくるので、どちらかというと、
一旦それを止めてぼんやりする時間というか、それをうまく消化したり、
自分なりにそれを考えてみたいする時間をいかに持つかっていうのが
実はインプットにとっても大事な気がしますよね。』


++ From now on ++
左京さんの描いている夢は・・・
『向かっていく方向性・ベクトルはずっと変わっていなくて、
あとはその方向性の中でできることを増やしながらやって行けたらなと
思いますけどね。

元々、学生時代からなにか人の為になる仕事をしたいと思って、
これからもそれはあまり変わらないと。
ただ、どんどん世の中の状況が変わっていく中で、
自分の新しい役割を見い出しながらやっていこうかなと思います。

渋谷だからできることは、あると思う。
今までは、ファッションとかカルチャーの発信地だったけど、
今後は、日本の社会全体を引っ張っていけるような地域になっていけばいいなと。

よく渋谷区長の長谷部さんが良く言うのは、
ロンドン、パリ、ニューヨーク、渋谷区　といった形で
世界のリーダーたる都市と肩を並べるぐらい魅力的な街に
なっていこうよという声がけをしている中で、
そういった街作りをしていけたら・・・。』


++　左京泰明さん(NPO法人シブヤ大学学長）++
1979年福岡県生まれ。小学5年生でラグビーを始め、早稲田大学でプレー。
主将を務めた4年生のシーズン、関東大学ラグビー対抗戦グループで
11年ぶりの優勝、全国大学ラグビーフットボール選手権大会で
5年ぶりにチームを決勝の舞台に押し上げる。卒業後は住友商事を経て、
2006年より現職。
シブヤ大学