実在するけど嘘みたいな場所「野付半島」
今日は、実在するけど嘘みたいな場所のお話。
地形好きとしては、いつか行きたいと思って先日ついに訪れることができたんですが、
場所は、北海道の野付半島です。
北海道の地図を見ますと、道東の知床半島と根室半島の中間ぐらい、
で、なんだか不思議な形をした半島があるんですけど、それが野付半島ですね。
みなさんも地図で検索してみてほしいんですが、
ものすごい細いペンで、ローマ字の「J」をピョンって突然突き出てるような形です。
いや、ピョンではないですね!ピチャ!!!って感じです!
というのは、かぎ針状ではあるんですけど、鹿の角みたいに枝分かれして
その分かれ方が、鋭そうな異様な感じです。
飛んでるエビみたいという意見もありましたが、
北海道自体がひどいささくれをしているみたいな半島です。
で、細長い陸地なわけなんですが、全長がおよそ26キロ。
横は場所によって10メートルもないと思うんです。
右側左側海の場所もありまして、道一本通っているだけの半島なんですが、
突き当たりがまた異様な光景なんです。
トドワラと言いまして、
100年ほど前のとど松の木が立ったまま枯れている風景なんです。
骸骨みたいな木がずらーっと並んでいる地の果てを思わせる光景です。
で、実際いろいろ散策すると、小花がところどころ咲いてたり、
野鳥が飛び交って、蝦夷鹿までいたんですよ。
だから、時が止まっているものと命が漲っているもの、
そのコントラストがとても印象的でした。
野付半島自体、ほとんど砂なので、日々進化しておりまして、
死と生の狭間を覗いた感覚でした。
でも、トドワラは元々、地盤の沈下によって、
たぶん木が海水に浸食されていることでなっていてその浸食が進んでいるので、
いずれは見られなくなるそうなので、興味ある方は急いで行ってください!
ナビゲーターのトークコラム的コーナー「イチカワカオスモス」では
リスナーの皆さんから届いたメールをご紹介!