今夜ご紹介する本

2015.03.31(tue)
奇跡の犬(集英社)
(「ショート・トリップ」より)
著:森絵都
2012年4月から3年間にわたってお聴きいただいてきた
「READING FOR YOUR HEART」も、最後となってしまいました。
“世界の名作から、今、人気の絵本まで”様々なお話を
リーディングしてきましたが、
ラストは、ニヤリと笑ってお別れしましょう!
森絵都「ショート・トリップ」から、ある犬のお話です。

Present

毎週5名様に番組オリジナル の図書カード2,000円分をプレ ゼントいたします。 番組へのメッセージとともに 是非ご応募ください!
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放送スケジュール

2015.03.02(mon)
えんぴつびな(金の星社)
著:長崎源之助
絵:長谷川知子
「えんぴつびな」第一夜

わたしが、こどものころ、せんそうが、ありました。
空襲で家が焼けてしまったわたしは、田舎の街に
引っ越してきました。
新しい学校の3年1組には、シンペイちゃんという
いたずらっこ、いました。
シンペイちゃんは、わたしに「これ、やるよ。」と、
みどりいろのものを、おきました。

えんぴつびな(金の星社)

2015.03.03(tue)
えんぴつびな(金の星社)
著:長崎源之助
絵:長谷川知子
「えんぴつびな」第二夜

シンペイちゃんは、いたずらをして
よく廊下に立たされます。
でも、立たされているうちにどこかへ行ってしまうことも
あり、先生が心配していたらポケットいっぱいに
どんぐりを詰め込んで戻ってきました。
でも、そのあとシンペイちゃんはわたしに
たくさんのどんぐりをくれました。
そんなシンペイちゃんがあるとき、
わたしににぎりこぶしを突き出しました。

えんぴつびな(金の星社)

2015.03.04(wed)
えんぴつびな(金の星社)
著:長崎源之助
絵:長谷川知子
「えんぴつびな」最終夜

みどりいろと あかい えんぴつは、
だいりびななのでしょうか?
「ありがとう。」
わたしは、こころからそうおもいました。
わたしが、とてもよろこんでえんぴつのおひなさまを
ながめていると、シンペイちゃんは、いいました。
「あした、三にんかんじょも つくってきて やるよ。」
「ほんと?うれしい!」
でも、わたしがシンペイちゃんをみたのは、その日が最後でした。

えんぴつびな(金の星社)

2015.03.05(thu)
ネコとヒョウ(実業之日本社)
(「子どもに聞かせる世界の民話」より)
著:編さん:矢崎源九郎
「ネコとヒョウ」前編

むかしむかし、ネコとヒョウは、おなじ家に、
なかよく、くらしていました。
ネコはたいそう賢く、ヒョウの出来ない事もみんな
できました。
ある日のこと、ネコがいいました
「人間には、火というものがあって、ものを煮たり、
焼いたり、できるそうだ。ぼくたちも、火をもらってこようじゃないか。」
ネコは、人間の住んでいる村まで、いきました。

ネコとヒョウ(実業之日本社)
(「子どもに聞かせる世界の民話」より)

2015.03.06(fri)
ネコとヒョウ(実業之日本社)
(「子どもに聞かせる世界の民話」より)
著:編さん:矢崎源九郎
「ネコとヒョウ」後編

はじめてごはんを食べたネコは、
その美味しさが忘れられません。
「人間は、えらいもんだよ」と、火も持たずに
家に帰りヒョウに言いました。
そして、ヒョウに「きみとは、もう、おわかれだ。」
と、別れを告げました。

ネコとヒョウ(実業之日本社)
(「子どもに聞かせる世界の民話」より)

2015.03.09(mon)
それいけ!アンパンマン(フレーベル館)
著:絵:やなせたかし
「それいけ!アンパンマン」第一夜

あんぱんのかおをした アンパンマン。

「おや、だれか おなかを すかして しにそうになっている
こえがきこえる。すぐ たすけにいかなくちゃ。
それいけ!アンパンマン!」

こざるが足をすべらせて、冷たい雪のたにまに
おちて泣いています。
助けに行ったアンパンマンが言います。
「さあ ぼくのかおを たべなさい。」

それいけ!アンパンマン(フレーベル館)

2015.03.10(tue)
それいけ!アンパンマン(フレーベル館)
著:絵:やなせたかし
「それいけ!アンパンマン」第二夜

冷たい雪の谷間からこざるを助けたアンパンマン。

「おなかが すいて しにそうなときには
いつでも ぼくのなまえを よんでくれ。」

すると森の中からこざるの仲間がぞろぞろ出てきました。
「アンパンマン、ぼくたちにもたべさせてえ。」
アンパンマンは、にげだしました。
ところが、ふしぎなことに 大きな湖のそばまでくると、
こざるたちは、きゃあーと、さけびながら、いっせいににげだしたのです。

それいけ!アンパンマン(フレーベル館)

2015.03.11(wed)
それいけ!アンパンマン(フレーベル館)
著:絵:やなせたかし
「それいけ!アンパンマン」最終夜

大きな湖の中から現れたのは
まっくろいかいじゅう。
アンパンマンを見て、大きな口をぱっくりと開け
あっという間に、アンパンマンを飲み込んでしまいました。
そのまま湖のそこへと姿を消したかいじゅうでしたが、
もう一度、湖から顔を出しました…すると。

それいけ!アンパンマン(フレーベル館)

2015.03.12(thu)
エルマーとちょうちょ(BL出版)
著:絵:デビッド マッキー
訳:きたむらさとし
「エルマーとちょうちょ」前編

パッチワークのぞう、エルマーがさんぽをしていると、
「おーい、エルマー」と、誰かが声をかけてきました。
「あ、さるくんだね」
「はずれ!」と、わらったのは いとこのウィルバーでした。
そして、しばらく歩くとまた聞こえてきます。
「たすけて!たすけて!」
また、ウィルバーのいたずらだと思ったエルマーは、
にっこり笑いましたが…声がする方をよく見てみると
ちょうちょが、岩とたおれた木のあいだで、出られなくなっていました。

エルマーとちょうちょ(BL出版)

2015.03.13(fri)
エルマーとちょうちょ(BL出版)
著:絵:デビッド マッキー
訳:きたむらさとし
「エルマーとちょうちょ」後編

ちょうちょを助けてあげたエルマーでしたが、
今度はエルマーがピンチです。
面白そうな場所をめざし、散歩をしていると
崖っぷちへと出てきてしまいました。
戻れなくなったエルマーは「だれか たすけてー!」と
叫びましたが、なんのえんじもありません。
あ、そうだちょうちょをよんでみよう。
「おーい、ちょうちょう、きこえるかーい?」

エルマーとちょうちょ(BL出版)

2015.03.16(mon)
コブタくんもうなかないで(金の星社)
著:かとうようこ
絵:みやにしたつや
「コブタくんもうなかないで」第一夜

あるところに、なきむしのコブタくんがいました。
けんかしては、なき。
しかられては、なき。
ころんでは、ないていました。
あるひコブタくんが、大きな木の下でないていると…
ぽつりぽつりと、あめがふってきました。
「あれ?こんなにはれているのにあめ?」

コブタくんもうなかないで(金の星社)

2015.03.17(tue)
コブタくんもうなかないで(金の星社)
著:かとうようこ
絵:みやにしたつや
「コブタくんもうなかないで」第二夜

晴れているのに、ぽつりぽつりと降ってくるのは、
なんと、木のなみだ。木が泣いていたのです。

「だって、きみがかわいそうで。ぼく、いつもみてるんだ。
でもきみがないていても、なにもしてあげられないんだ。うわーん」
 
と、びしょぬれになりながらもコブタくんは
「ぼく、なきむしじゃないもん!」と、恥ずかしくなって逃げるように
帰って行きましたが、やはり次の日もなきそうな顔で木に
会いにいきました。

コブタくんもうなかないで(金の星社)

2015.03.18(wed)
コブタくんもうなかないで(金の星社)
著:かとうようこ
絵:みやにしたつや
「コブタくんもうなかないで」最終夜

泣き虫のコブタ君とそれをいつも見ていた優しい木は、
仲良しになりました。
冬のある日、たくさんおしゃべりしたコブタ君は
疲れて木の下で眠ってしまいました。
いつの間にか日が暮れて、雪が降ってきます。
 
木は思いました
「どうしよう。このままじゃコブタくんがこごえちゃう」

コブタくんもうなかないで(金の星社)

2015.03.19(thu)
おぼえていろよ おおきな木(講談社)
著:絵:佐野洋子
「おぼえていろよ おおきな木」前編

大きな木の陰の小さな家におじさんが住んでいました。
大きな木の小鳥がうるさくて、ハンモックの上に毛虫が落ちてきて、
はいてもはいても落ち葉が落ちてきて、頭の上に雪がドタッと落ちてきて、
…おじさんは、木を蹴飛ばしながら言いました。「おぼえていろよ!」
そして、おじさんは、とうとう大きな木を切り倒してしまいました。

おぼえていろよ おおきな木(講談社)

2015.03.20(fri)
おぼえていろよ おおきな木(講談社)
著:絵:佐野洋子
「おぼえていろよ おおきな木」後編

とうとう大きな木を切り倒してしまったおじさんは、
はるになったのがわかりませんでした。
おおきな木のはながさかなかったからです。
鳥の声もしなくなり朝になったのも分からなくなった。
あきになっても、あかいみはなりませんでした。
おじさんは、きりかぶをみて、それからずっとうえのほうをみました。
そこには、空があるだけでした。

おぼえていろよ おおきな木(講談社)

2015.03.23(mon)
よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)
著:宮沢賢治
「よだかの星」第一夜

味噌をつけたようなまだらな顔に、
平たくて耳まで裂けた口。
醜い夜鷹は、他の鳥から忌み嫌われていました。

「鷹」と名前はついていますが、鷹の兄弟でも親類でもありません。
ある夕方、とうとう鷹が夜鷹のところにやって来て言いました。
「まだお前は名前を変えないのか。ずいぶんお前も恥知らずだな」

よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)

2015.03.24(tue)
よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)
著:宮沢賢治
「よだかの星」第二夜

醜い夜鷹は、他の鳥から忌み嫌われていました。
同じ「鷹」という名前が使われているのを不愉快に思っていた鷹は
「明後日の朝までに名前を変えなければ掴み殺すぞ」と脅します。
「いったい僕は、なぜこうみんなに嫌がられるのだろう。つらい話だなあ」

よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)

2015.03.25(wed)
よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)
著:宮沢賢治
「よだかの星」第三夜

醜いために他の鳥から嫌われ、鷹には名前を変えないと
殺すと脅された夜鷹は、夜空を飛びながら虫を食べているうちに
大声で泣き出しました。

たくさんの虫を殺している自分が、今度は鷹に殺されるのがつらいのです。
遠くの空の向こうに行くことを決心した夜鷹は、弟のカワセミに別れを告げ
夜明けの家に帰ってきました。

よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)

2015.03.26(thu)
よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)
著:宮沢賢治
「よだかの星」第四夜

醜いために他の鳥から嫌われ、鷹には名前を変えないと
殺すと脅された夜鷹は、遠くの空の向こうに行くことを決心して飛び立ちました。
「お前は昼の鳥ではないのだから、星に頼んでごらん」
お日さまにそう言われた夜鷹は、西のオリオン、南の大犬に頼みました。
「私をあなたの所へ連れて行って下さい。焼けて死んでも構いません」

よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)

2015.03.27(fri)
よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)
著:宮沢賢治
「よだかの星」最終夜

味噌をつけたようなまだらな顔に、
平たくて耳まで裂けた口。
醜い夜鷹は、他の鳥から忌み嫌われていました。
鷹には名前を変えないと殺すと脅された夜鷹は、
「お日さま」や「お星さん」の所に行きたいと懇願します。
…焼け死んでも構わないと。
南の青いお星さんはいいます
「馬鹿を言うな。おまえなんかいったいどんなものだい。
たかが鳥じゃないか。」
よだかの羽では、お星さんの所へは到底たどりつけそうに
ありません。

よだかの星(角川文庫)
(「銀河鉄道の夜」より)

聴く
2015.03.30(mon)
「告別」(角川文庫)
(「新編 宮沢賢治詩集」より)
著:宮沢賢治
編:中村稔
最終回を目前にご紹介するのは、宮沢賢治の詩です。
賢治が花巻農学校の教師をしていたとき、素晴らしい音楽の
才能に恵まれた生徒がいました。
しかし、当時、農家の息子である彼が、音楽のために家業を
捨てることなど許されません。学校を卒業する彼に、自分もまた
教師を辞めることを決めていた賢治が贈ったのがこの詩です。

「告別」(角川文庫)
(「新編 宮沢賢治詩集」より)

聴く
2015.03.31(tue)
奇跡の犬(集英社)
(「ショート・トリップ」より)
著:森絵都
2012年4月から3年間にわたってお聴きいただいてきた
「READING FOR YOUR HEART」も、最後となってしまいました。
“世界の名作から、今、人気の絵本まで”様々なお話を
リーディングしてきましたが、
ラストは、ニヤリと笑ってお別れしましょう!
森絵都「ショート・トリップ」から、ある犬のお話です。

奇跡の犬(集英社)
(「ショート・トリップ」より)