ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2023.09.01 ON AIR
先週に引き続き、
TESTSETの
砂原良徳さんをお迎えしました。
これまで数々のミュージシャンの
リミックスを手掛けている
砂原さんですが...

砂原さんは北海道出身ということで、
クリス・ペプラーは同じく北海道出身の
サカナクション・山口一郎さんとの
音楽的な共通点を感じたようでした。
そこでお互い交流はあるのかを
質問すると、砂原さんは
「リミックスをやらせてもらったことが
　ありますかね。最近はあまり
　会ってないですけど、繋がりはあります。
　彼もエレクトロニックとかテクノっていう
　フォームで音楽をやっている
　部分もあるので、
　そこは共通しているかもしれないです。
　ただ、彼の根底にあるのはロックとか、
　もっとエモーショナルなところが
　ありますよね。僕は割と無機質系なので、
　そこは違うかもしれないですね。」
と語りました。

これまで数々のミュージシャンの
リミックスを手掛けている
砂原さんですが、椎名林檎さんが
リリースしたリミックスアルバム
『百薬の長』に参加し、これがきっかけで
椎名林檎さんのライブにも
足を運んだそうです。
「曲や演奏はもちろんいいんですけど、
　演出とかライブの流れを観ていると、
　”やることを全部
　完璧にやっているライブ”っていう風に
　感じて、スゴいなって思いました。
　完璧なコース料理みたいで、
　店入ってから出るまで
　全部セッティングされているっていう感じ。
　本当に勉強させていただきました。」
と感想を述べました。

そんな砂原さんは普段聴く音楽も、
エレクトロニックなものが多いそうですが、
90年代には音楽じゃないものを
音楽として聴いていた時期もあったそう。
「例えばオーディオチェックの
　レコードとか、エクササイズの
　レコードとか、ハウツー物のレコードとか、
　昔はよくあったんですよ。
　エクササイズをやるならこういう曲でしょ、
　みたいなものって実は他には
　あまり無いんですよ。
　当たり前過ぎる曲は、
　新鮮に聴こえたりするんですね。」
とその魅力を語りました。
これに対しクリス・ペプラーが、
MRIに入った時の音に惹かれると話すと、
砂原さんも共感しながら、
「シンセサイザーでも
　サンプリングの素材でも、
　それらはあくまでも音楽を作るための
　音なんですけど、医療器具の音は
　全くそういうことを考えられていないので、
　全然違いますよね。僕も好きですよ。
　確か、高橋幸宏さんと
　鈴木慶一さんがやっていた
　THE BEATNIKSで「M.R.I」っていう曲、
　無かったかな？
　あれ、MRIに入って刺激されて
　作ったんじゃないかなって思います。」
と語りました。

番組後半では先週に引き続き、
リスナーから寄せられた
質問にお答えいただきました。

『最近の砂原さんは
　エレキベースを購入したり、
　フジロックでフー・ファイターズを見たり、
　今までに無い試みが多く見られて、
　新鮮で面白いな、
　楽しそうだなと微笑ましく思っています。
　TESTSETのメンバーから影響を受けて、
　音楽性が変化した部分は
　あるのでしょうか？』
「音楽性はそんなに
　変化してないと思うんですけど、
　こないだフジロックで
　LEO今井に誘われて、
　フー・ファイターズを
　罰ゲームのように観に行きました（笑）
　僕はやっぱり
　ロックな人間じゃないんですけど、
『行こうよ、行こうよ！』って言われて
　行ったら、こういうやり方があるのかとか、
　こういう表現の仕方があるのかっていう
　気付きはもちろんありましたね。
　でもこれからギンギンにロックをやろう！
　みたいにはならなかったです。
　自分がやらなくても、他のメンバーが
　ロックの要素を持っているので、
　それを混ぜて、
　何だか分からないものになっていくことに
　興味があるんですね。でもまあ、
　フー・ファイターズは、さすがだなって
　思うところはたくさんありました。」

TESTSETで同じメンバーとして活動する
LEO今井さんは、以前OTOAJITOに
出演した際に、TOOLを
フェイバリットバンドとして挙げていました。
砂原さんと音楽の趣味に
違いはありますが、それらを足すと
バンドとしてこれまでに無い音が生まれ、
そういった部分がTESTSETの
面白いところだとも述べました。
TESTSETは今回リリースしたアルバム
『1STST』から、砂原さん、
LEO今井さんに加え、
白根賢一さん(GREAT3)、
永井聖一さん(相対性理論)が
メンバーとして正式に参加し、
4人体制となっています。なかでも
LEO今井さん、永井聖一さんは
90年代のロックが好みで、
対して砂原さんと白根賢一さんは
80年代の音楽を好んでいるそう。
それが混じり合い、唯一無二の
TESTSETのサウンドを
生み出しているんだとか。

質問にあったエレキベースを
購入したことに関しては、
「僕はシンセでベースパートを
　弾いているんですけど、
『生ベースだったら
　別の感じで弾けるのにな』と思って
　とりあえず買いました。」
と明かしました。
しかしアンプを
まだ持っていないとのことで、
クリス・ペプラーに購入を勧められ、
「じゃあ、アンプ買います（笑）」
とも述べました。

さて、砂原さんがメンバーとして活動する
TESTSETは、7月12日に
初のフルアルバム
『1STST』をリリースしました。
11月7日には大阪梅田クラブクアトロ、
11月12日には
東京恵比寿ガーデンホールにて
ライブも予定されています。
ライブについて砂原さんは、
「僕個人としてはライブが
　完成形と考えていて、
　特にドラムとギターは
　アルバムとは結構違うと思います。」
と語りました。気になった方は、
TESTSETの
ホームページをチェックしてください。

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次週9/8&9/15は、
イラストレーターの
安齋肇さんをゲストにお迎えします。
なんと12年ぶりの
ご出演となる安齋さんですが、
新しいバンドを始めたそうです！
詳しくお話を伺います！
ぜひ、お聴きください。