DAIWA HOUSE Secret Notes

2017/05/25

クラシックの大作曲家たちの映画音楽-4-

今年で没後21年になる作曲家、武満徹。
日本の現代音楽をリードし、世界のタケミツと呼ばれた彼は、映画音楽でもオンリー・ワンの存在でした。

1950年にピアノ曲「2つのレント」でデビューした武満徹。
その後も「斬新な音楽旋法」「和楽器・古典楽器」
「新しい音響機材」などを駆使した作品を次々に発表し、世界的な存在になっていきました。

その独特な音作りは、さらに映画界からも注目され始めます。
彼も、多い年には年間300本近くも観ていたというほど、大の映画ファン。
映画音楽に対して、強い憧れや執着を持っていただけに、お互いWIN WINというか、彼にとっても映画は大きな活躍の場となります。

1960年代に入った頃、日本の映画界にも新しい風が吹き、羽仁進、大島渚、篠田正浩といった、いわゆるアートシアター系の監督が続々と登場。
個性的な監督たちとの出会いは、武満の制作意欲も駆り立てました。
「今日の問題を取り上げる、若い監督と仕事をしたい。いろいろな人と
ぶつかりあえる映画の仕事は大きな魅力だ」と語っています。

映画音楽は武満徹のキャリアの中の一つにすぎません。
プロフィールにも、代表作として映画作品が挙げられることもまれです。
とはいえ、現代音楽からメロディアスな歌までが絡み合う武満徹の世界が、一番堪能できるのは、ひょっとすると、映画音楽なのかもしれませんね。

西村由紀江 (ピアニスト/作曲家)

幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。

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