DAIWA HOUSE Secret Notes

2017/11/15

神と呼ばれたピアニスト、アート・テイタムの伝説-3-

アート・テイタムは、クラシックも奏でています。
こちらは、ドボルザークの曲。
アート・テイタムの演奏で、「ユーモレスク」。

アート・テイタムは、1909年、
アメリカ、オハイオ州トレドに生まれました。

幼い頃に白内障で片目の視力を完全に失い、
もう片方の目も、ほとんど見えない、
という状態になってしまったそうです。

貧しい黒人一家でしたが、父親はギターを、
母親はピアノを弾く人で、教会で賛美歌の演奏もしていました。
目が見えなくとも、耳はすばらしく、
3歳のときには、母親が教会で弾いた曲をその場で
耳コピーして弾いてしまったとか。
地元では、すぐに「神童」とよばれるようになりました。

盲学校に進みますが、ほどなく地元のラジオ局で演奏するようになり、
19歳の頃には、ジャズクラブでの演奏もスタート。
全米中に「盲目の天才少年ピアニスト現る!」とニュースになり、
演奏旅行でオハイオへやって来たデューク・エリントン、
ルイ・アームストロングらは、その噂を聞いて、
テイタムが演奏する地方クラブにまで聴きにやって来たそうです。

アート・テイタムは、クラシック音楽をやりたかったそうですが、
黒人ピアニストが、クラシック界に入るのは、難しい時代でした。
それでやむなくジャズ・ピアニストになった、とも言われています。
「アート・テイタムが、ジャズ・ピアノを変えた」とも言われます。
10本の指を完璧に使い、88の鍵盤を全部使うソロを弾いたのは、
「テイタムが最初」と言われているんだとか。

西村由紀江 (ピアニスト/作曲家)

幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。

Copyright © 2017 J-WAVE, Inc. All rights Reserved.

HOME J-WAVE