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講談社
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「社食は、今後どうなるのか?」(社食ドットコムのスーパーバイザー 拓殖大学 政経学部 講師 露木美幸さん )

企業の社会的責任ということが近年すごく強く問われていると。
特に2010年11月に国際標準規格ISO26000という規格ができました。
この規格の中では、環境配慮だけではなくて、人権や、従業員に対する配慮ですとか、
取引先の配慮ですとか、取引先との円滑な関係、消費者に対する関係、
競合他社とのコミュニケーションをうたったものになります。
そういった規格は、これは必須のものではないんですが、
大企業であればあるほど社会的影響があるので、
それを加味した経営をしていかなきゃいけないというのは経営陣は分かっていらっしゃると思います。
そのうちの中の「従業員に対する配慮」という形で、
これからも社員食堂に新しく手を入れていこうかなとか、
配慮していこうかなというのは増えていくのではないかと思います。

最近、社員食堂ツアーというのもあると思うんですが、今まで社員食堂ってその従業員の人しか入れない場所だった。
それを、外部の人も自由に入れる空間にすることによって、企業がどんなことをするかをみることができると思います。ですから、今までは単なる食堂をする場だったのがある意味従業員の配慮の場になり、
さらに広告宣伝の場になるかなと、どんどん社員食堂という形は変容していくと思います。

従業員の方にインタビューをみると、
外に食べに行く選択肢が否定されているわけではないけど、自分は社員食堂で食べたいと。
それはなぜかというと、社員同士の横とのコミュニケーションが取りやすくなったと。
部署内だとコミュニケーションがとれるけれども、部署を超えたコミュニケーションはなかなかできないけど、
社員食堂に行くと関係ない部署の人に会えたり、それから同期で違う部署に行った人にも会えるし、
そういったコミュニケーションの場にありつつもあると。
だから、社員食堂は、ある意味従業員同士がコミュニケーションをとって
いきいきと働くことを助ける場所になっていくんではないかと思います。