羽ばたくロボット「WiFly」でつくる
「空飛ぶセンサー」【WiFly】

ONAIR:2017.5.12

WiFly
依田大輝(早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 電子物理システム学科 渡邉研究室 修士2年)
http://www.watanabe.nano.waseda.ac.jp/uav.html

羽ばたくロボット「WiFly」でつくる「空飛ぶセンサー」【WiFly】


 もしも身の回りをロボットが飛び回って、空撮したり、道案内をしたり、いろんな情報を集めてくれたら、面白いと思いませんか?

私達、早稲田大学電子物理システム学科渡邉研究室では、鳥や昆虫の様に優雅に羽ばたいて飛び回り、さまざまな場所の情報を収集する「空飛ぶセンサー」を作る研究をしています。
 私達が開発した羽ばたき型ロボット「WiFly」は30gほどのとても軽い、羽ばたいて飛ぶ飛行機です。WiFlyの最大の特徴は、垂直離着陸やホバリング、水平に飛び回ったり、旋回するなど、さまざまな飛行動作を行えることです。機体の重心位置を変えることで空中での姿勢を変える「重心移動機構」や独自の機体構造を採用。従来の羽ばたき型ロボットに比べて大きな姿勢変化を行うことができ、「ドローン」に匹敵する複雑な飛行を実現しています。
 羽ばたき型ロボットはドローンのような高速回転するプロペラを持たず、軽量なため、もしもの時に人や物に危害を加えない、安全な飛行体です。加えて、飛んでいるときの音はドローンに比べて静かなうえ、飛んでいる姿はとても優雅です。この優れた特徴に加え、ドローンと同じように複雑に飛行する能力を身に付けることで、羽ばたき型ロボットは「人と共存できる」存在になると考えています。
 例えばカメラを搭載して、人の大勢集まるライブ会場を空撮したり、貴重なものがたくさん展示されている美術館の道案内をする。あるいはイベントの演出として大勢の人の前を優雅に飛び回る。「WiFly」はそういう今までにない羽ばたき型ロボットの可能性を提案します。
 私達は、「空飛ぶセンサー」が人の身近なところで飛び回る未来を目指してこれからも研究を続けていきます。
 現状では、思い通り飛ばすことができなかったり、カメラやセンサーが重くて載せられないなど、乗り越えなくてはならない課題がたくさんあります。これらを解決するには、自分たちの力だけでは不十分かもしれません。
 安全で美しい羽ばたき型ロボットには、無限の可能性があると考えています。
 私達は、この考えに共感して、一緒に「空飛ぶセンサー」を作ってくださるパートナーを探しています。
 そうでない方も、「WiFly」という名前を憶えてくださり、こういう研究があると知ってくだされば幸いです。