Gratitude

MON-THU 14:00-16:15 NAVIGATOR:RACHEL CHAN

ARCHIVE

TOKYO GROWS

14:15-14:25

東京の動きをタイムリーにキャッチ!街の進化をさまざまな視点で切り取り、発信する情報コーナー。


2015.03.31

日本科学未来館館長・宇宙飛行士の毛利衛さんが未来の東京を語る!

今日は、日本科学未来館館長・宇宙飛行士の、毛利衛さんにお話を伺いました。

Q.日々進化する未来館!「THE 世界一展」、
「トイレ?行っトイレ!〜」…など企画展を色々行っていますが、
特に「トイレ?行っトイレ!〜」は印象的でした。
「家族連れに多くご来場いただいた企画展でしたね。
一方、今開催している『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』は
アートの要素もあり、デートにぴったりです。」

Q.海外の科学館だと子ども向けの展示が多い気がしますが・・・?
「学校教育の延長・補完という考え方が海外の科学館では多いかもしれません。
でも未来館の展示は大人の方もターゲットにし、その大人が子どもに影響を与えて、
将来の日本、地球全体のことをより良い方向に変えていってほしいなと思っています。」

Q.世界から見た、東京の“良さ”ってどんなところでしょうか?
「スペースシャトルに乗って宇宙から東京を見たとき、特に夜がすごく綺麗なんです。
太平洋側一体がオレンジ色の帯状に輝いて見えます。
これは、すごくエネルギーが活発に消費されているからで、その象徴が東京といえるでしょう。
ですが、地上でも改めて認識するんですけど、こんな大きな都市でも圧倒的に空気が綺麗なんですよね。
宇宙から見ても東京湾は、すごく綺麗に見えるんですよ。世界各地の河口付近の大都市は、
その近くの海は茶色っぽく見えることが多いです。それらに比べ、東京が一番綺麗だと思います。」

Q..それは東京の環境に対する意識が高いということ?
「そうですね。高度経済成長の時代は東京も汚れていたのだと思いますが、
世界に誇れる綺麗な都市に進化していったのだと思います。」

Q.世界都市として、最新技術が常にアップデートされる拠点でもあると思いますが・・・
「様々なことを自由に試せるのが東京かなと。
たとえば、ヨーロッパでは景観を守るために、石の建物を壊してはいけない、
駐車場をつくってはいけない、という社会的な通念があり、道路に車がたくさん止まっていたりで、
かなり見苦しくなっている。科学技術がかえって昔の都市の邪魔になっているという感じですね。
でも東京の場合は臨機応変にいろんなことが試せる。最先端の科学技術を試しながら、
都市を良いものにしていくという考え方がありますね。
それに加え、日本人の持っている美の感覚が、細かいところまで行き届いていると思います。」

Q.才能が生まれていく土台としての東京はいかがでしょうか?
「たとえば、NYには世界中からとんがった人材が集まり競いあっていますが、
東京の場合はとんがりすぎていない、調和がとれた人材が生まれる環境だと思います。」

Q.東京においての課題は?
「世界中からもっととんがった人が集まり、
世界により良い影響を与えることができる都市になっていってほしいですね。
あんまり欲張りすぎると東京の良さが失われてしまいますが、
オリンピックがあるので、良いチャンスではあります。」

Q.日本科学未来館の存在とは
「最先端の科学技術には、日本人がたくさん関係しています。
最近では青色発光ダイオードが日本人のオリジナルな発明で、世界中に貢献しています。
省エネルギーにつながりますし、太陽電池と組み合わせることで、
電気のない地域にも照明を届けていますよね。あれが日本らしいかなと思うんですよ。
未来館では、ロボット、コンピュータ、医療技術、それから宇宙開発など、
ありとあらゆる最先端の科学技術を展示すると同時に、
科学技術と自分との関係を来館者に考えていただきたいと思っています。
科学技術を使ってもっと住みやすい社会にしていくためには、
自分も関わらなければいけない、そして自分で判断していかなければならない時代がきます。
そういう時代に向き合うための情報をみなさんに提供していきたいと思っています。

Q.科学が身近に体験できる場所って、学校以外でないですよね!
「学校教育だと教科書があって正解があるけれど、実際の社会では、
真偽や是非を即座には特定できない問題が多いです。
知識の学習にとどまらず、自分たちで選択して自分たちで判断できる科学観を身につけてほしいと思います。」

Q.科学コミュニケーションの拠点としての未来館、大きな位置をしめていきますよね。
「科学コミュニケーションの重要性が高まっているのは、日本だけでなく世界共通の状況です。
未来館では、世界中の科学館関係者を集めた、世界大会を計画しています。
東京にある未来館から、世界に情報を発信し貢献していきたいと思っています。」


2015.03.30

【フェンシング/太田雄貴へインタビュー】

Q 太田さんは現役のフェンシング選手でありながら、
様々なフェンシングの普及活動にも積極的だと伺いました。
「選手だからこそできることがあると思います。
子供たちのリアクションも、現役選手と引退した選手では違います。
物理的なスピード感も変わってきます。
また、子供たちがオリンピックに出たい、金メダルを獲りたい!
という気持ちを聞くと、自分のモチベーションも純粋に再確認させてくれます。」

Q スーパーフェンシングについて改めて教えてください。
「地方の各学校に行って、トップ選手の試合を生で見せたり、
実技指導したりします。フェンシングの楽しさを教えるということをやっています。
現在日本のフェンシング人口は6000人程。大学生や大人の選手人口が減っています。
フェンシング自体分かりにくいと思うので、まずはフェンシングを分かってもらい、
普及していきたいなと思います。」

Q 注目の若手選手は?
「今年大学生に上がる選手は、5年後には僕が初めてメダルを獲った
23歳になるのでこの5年でどんどん成長していくはずです。」

Q 世界の強豪国と日本とでは、フェンシングを取り巻く環境は違いますか?
「強い選手は時差調整も上手かったりします。日本では、学校体育として
フェンシングを行いますが、海外はクラブチーム単位で活動します。
なので海外では、小さいころから同じコーチにみてもらえるのが強みですね。」

Q 東京オリンピック・パラリンピックに期待することはなんでしょうか?
「ロンドンオリンピックの時に感銘を受けたのが、自国の選手が出ていなくても、
オーディエンスの歓声が凄く、観客席がパンパンだったことです。
ロンドンの時、決勝は日本対イタリアでだったのですが、
そのおかげで、凄くいいモチベーションを保てました。
観客の雰囲気は大事です。なので、勝ち負けを越えた何かを
日本のみなさんにも感じていただければと思います。」

Q 国内外のオリンピックを楽しみに来る人の目線では?
「オリンピックではボランティアが大活躍をしていました。
2020年は、日本の中高生が活躍することができるので、
言語に関してもそうですが、おもてなしの心を大切にしてもらいたいと思います。」

Q 2020年に向けてひとことお願いします。
「スポーツと社会が結びつくのがオリンピックだと思います。
もっとたくさんの人たちが、オリンピックに関わっているんだという
意識を持てるようにしたいですね。」


2015.03.26

【東京 × 島京地図】from TOKYO PAPER for Culture

スタジオには、「TOKYO PAPER for Culture」の発行人、
東京文化発信プロジェクト室の森隆一郎さんをお迎えし、
色んなお話伺います。

Q.「東京 × 島京地図」の内容とは?
「今回の8号は東京の輪郭をテーマにしている。また、東京を成り立たせているものも紹介していまして、
その一つとして、“島京”をピックアップしました。
八条島の先は亜熱帯になっていて、小笠原にはミクロネシアのエッセンスもあるので、
そういった多様性を知って頂きたく、特集を組みました。
また、“島からコミュニティを考える”をテーマに、離島経済新聞 編集長の鯨本あつこさんを
客員研究員に迎えて掲載しています。この方は全島周っています。」

Q.なぜ、こういった特集を組むことに?
「東京というと、色々うごめいていて埋もれてしまう。その中でどのことにも
自分を軸に置いて考えられる、またその多様性にフォーカスしたいと思い、
企画しました。」

Q.東京文化発信プロジェクト室でも「島」をキーワードにした、
 ユニークな取組みをされているとか?
「島にオーケストラのメンバーが行ったり、ダンサーがワークショップを行ったりと色々あります。」
他にも・・・
▼「三宅島大学」(三宅島)
*三宅島全体を「大学」に見立てて、さまざまな「学び」の場を提供する仕組み
*自然との長い関わりについて考え、私たちの「想う力」を育む場

▼「三原色」(伊豆大島)
*伊豆大島を支えてきた世代 / 生まれ育ちこれからを担う世代 / 島を訪れる様々な世代
*多様な<点と点>をデザインやアートで繋ぎ、活気溢れる地域づくりを目指す

「また、青ヶ島は、日本の自治体で一番人数が少なく、着眼率が少ないんです。
だから食べ物が届かないこともあるので、共同の冷蔵庫があるんですよ。
でもその在り方は島でなければ出てこない状況なので、なかなか面白いと思います。」

Q.どのように島を楽しんでほしいですか?
「これから何か始めるときに、東京は捉えづらい場所かもしれませんが、
あえて自分なりのコミュニティを考え、この人にはこういう届け方ができる、
あの人とはこういった繋がりを持てる、といったように自分の島を見つけることが
色々なスタートになるのかなと思います。」


2015.03.25

【京都国際現代芸術祭2015/PARASOPHIA】

今日は、伝統ある街、京都が試みる新たな街ブランディングのアプローチとしても注目の国際展にフォーカス。
まずは、PARASOPHIAという愛称。
“PARA”は「向こう側、反対の」、”SOPHIA”は「知恵」。
これを合わせた“PARASOPHIA“は「向こう側の知恵」。
つまり、<京都からみたアーティスト>と、<アーティストからみた京都>が、
互いに向き合いながコミュニケーションする、それがPARASOPHIAの形です。

ここでは、展覧会の立ち上げから携わってこられた、PARASOPHIA/アーティスティック・ディレクター、
河本信治さんへのインタビューをお届けします。
まずは、PARASOPHIAの成り立ちついて伺いました。

「きっかけは、京都の民間の経済人が、ベニスビエンナーレの建築展を見に行ったことです。
建築展の間に世界中から色んな人が集まり、建築、及び
それにまつわるディスカッションや、プロジェクトについての話を、
世界中のクリエイティブな人たち、知性を持った人、一般観光客、地元の人が混じり合いながら
色んな文化的な未来について語り合っている様子をみて、京都にもこの状態を作りたいと思いました。
なぜなら、京都という街は歴史的に、時々色んなクリエイティブな出来事があったし、
それを街全体で支えてきた街です。京都が今古い先人達の業績、遺産を継承したものを使って
観光都市として栄えているけれど、いつまでもそれが続く訳がない。
だから私たちの世代で、未来、子供達の文化資産になるようなものを生み出せれるような、
そういうプラットフォームを京都に新たに根付かせたいと考えました。」

「京都を世界に開いて、世界の人と、日本の人と語り合う場所としての京都があるということ。
京都の街おこしに近いかもしれないけど、根本的に街おこしのイベントとは異質なものだと思っています。
もう一つ、これが民間の経済人が発想して、その発想を京都の経済同友会が具体的な案としてまとめ
それを見て、京都府、京都市がサポートに回ったという展覧会であるということも大切です。
普通は、行政が文化の未来についてデザインして、それを牽引していくという形が日本の場合多いんですが、
今回の場合、発端は民間人でした。そういうことが出来たというのは、
京都の街の歴史の延長として、京都の地方行政というものが成熟段階に至っていると思いました。
ですからこれは、他の国内で行なわれている国際展とはとても京都らしい構造的なユニークさはここにあります。」

アーティスティック・ディレクターとして、そのプラットフォームをつくるために、
今回、参加アーティストに、どんなアプローチでディレクションをされたのでしょうか?
「興味深い作家はどういう人がいるかを調べます。興味深い作家が出てきた時、全員尋ねていきました。
そして、話をして、展覧会が始まる前にみなさん京都に来てくださいとお願いいして、一回目リサーチをする。
京都の街で色んなことを考えたり、街を移動しながら都市の性格を把握する。
そして彼らは一回帰って、自分の作品プランを練ります。40組のうちの35組が事前に京都に来ています。
提案してきた新しい作品もかなり多いです。今までに作った作品を京都で展示するために新たに変えていく、
変化していく作品も多く、多分よその展覧会と違うのは、作家のスタジオにある既存のスタジオを貸してね。
これを送るよ、という関係じゃなくて、京都と作家が対話するし、
キュレーターのチームも作家と密なコミュニケーションをしていって、
こういう作品を作りたい、そのためにはどういうことが出来るだろうかという形で、
ネット、Emailでやり取りしつつ、彼らが制作のために京都に来た時に全面的に
支援していくような形をとりました。」

【PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015】
日程:2015年3月7日(土)-5月10日(日)
会場:京都市美術館、京都府京都文化博物館、京都芸術センター、
堀川団地(上長者町棟)、鴨川デルタ(出町柳)、河原町塩小路周辺、
大垣書店烏丸三条店、京都BAL
チケット:一般1800円、大学生1200円、70歳以上 1200円