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ゾンビ!

今年のハロウィンの仮装もゾンビが大人気!
海外ドラマに邦画まで…今、なぜ空前のソンビブームなのか?
今回は、ソンビの魅力や歴史について、
アートディレクターで映画ライターの高橋ヨシキさんに解説して頂きました!

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Q、今、なぜ空前のソンビブームなのか?

ひとつには、80年代・90年代に至るまで「キワモノ」とみなされてきた
ゾンビがついに一般に受け入れられるようになった。
「フランケンシュタインの怪物」や「ドラキュラ」のような
〈クラシック・モンスター〉と同じように一般性を獲得したということもできます。
ゾンビが社会的に受け入れられるようになった背景には、
マイケル・ジャクソン『スリラー』のミュージック・ビデオの巨大な影響や、
また『バイオハザード』を始めとしたゾンビを主題とするゲームがヒットしたこと、
加えて海外では小説(『ワールド・ウォーZ』の原作や、
今度映画化された『高慢と偏見とゾンビ』など)がおおいに話題になった。


Q、そもそもゾンビの誕生はいつ?

ゾンビはもともとはハイチの民俗宗教ことブードゥー教で、
「死んだ人間(仮死状態)を奴隷として労働力にする」という伝承が元で、
1932年の映画『恐怖城 ホワイト・ゾンビ』などはそういう「ブードゥー・ゾンビ」を描いたものでした。こうしたゾンビはその後も散発的に映画で描かれていきますが(『私はゾンビと歩いた!』1943年、『吸血ゾンビ』1966年)など、
状況が完全に変わったのは1968年、ジョージ・A・ロメロ監督『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』が登場してからです。『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』でロメロは現在にまで至る「モダン・ゾンビ」の概念を確立しました。
いわゆる「ゾンビ」についてのお約束のほとんどすべてが
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と続く『ゾンビ』(1978年)で完成。


Q、ゾンビの映画魅力とは?

先ほども言いましたが、ゾンビ映画は「もしこういうことになったらどうしよう?」と、観客が一緒になっていろいろ考えることができるという楽しみがあります。
武器はどうしよう、どこで食料を確保したらいいか、友だちが怪我をしたらどうするべきか、また愛する人がゾンビになってしまったとき、自分は冷静な判断が下せるのか……
などなど。

また別の魅力としては「世界がゆっくりと終わっていく感覚」が挙げられます。
巨大な隕石や宇宙人の襲来などによって一気にドカンと世界が終わる映画もありますが、
ゾンビ映画の場合は日常とそれほど変わらないところから始まって、
徐々に、ゆっくりと、しかし確実に世界が終わりに向かっていく……
そういう一種の無常感があるところもゾンビ映画を面白くしている要因だと思います。


Q、改めて観るべき名作ゾンビ映画は?

とにかくロメロの初期ゾンビ3部作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
『ゾンビ』『死霊のえじき』は何がなんでも絶対に観ておかなくてはいけません。
ゾンビ映画の真髄はこの3本を観ればわかります。

あとグロテスクなイタリア製のゾンビ映画、ルチオ・フルチ監督の『サンゲリア』。

ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の
(権利上)正統な続編であるにも関わらず、その「お約束」をすべてひっくり返した
ホラー・コメディの『バタリアン』も楽しい作品です。

最近の映画では、やはりロメロの『ゾンビ』にオマージュを捧げつつ、
舞台をイギリスにしたホラー・コメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』、

同じく舞台がイギリスですがこちらはシリアスに『ゾンビ』を踏襲した
『28日後…』(その続編『28週後…』も面白いです)なども良い作品です。

医学生が人間を蘇生させる薬品を作ってしまう
『ゾンバイオ/死霊のしたたり』(ラヴクラフト原作)、

死んだ子供を取り戻したい、という親心が裏目にでてしまう
スティーヴン・キング原作『ペット・セメタリー』、

スプラッター描写を極限まで推し進めた『ブレインデッド』
(『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督)なども


Q、今後、ゾンビ映画はどうなっていく?

どうなっていくのかぼくも興味津々です。
2000年代に入ってゾンビ映画は何度目かのブームを迎え、
超大作『ワールド・ウォーZ』から超低予算の映画までゾンビ映画が百花繚乱の状態が続いています(最近、少し落ち着いてきました)が、
たいがいのことはほとんどやりつくされてしまった感もあるので、
ここからどういう新しいゾンビ映画が生まれてくるのか、
どういう開拓の余地があるのか、ちょっと見通しがなかなか立たない感じです。

一方で「モダン・ゾンビ」の生みの親のジョージ・A・ロメロは
「斬新なゾンビ映画のアイディアなら映画100本ぶんぐらい、まだある」と
オリジネーターならではの強気の発言もしているので
(実際、ロメロのゾンビ映画は毎回「それがあったか!」と思わせる要素が
必ず入っています)、ロメロ御大の動向も含め、目が離せません。

そんな、高橋ヨシキさんが監修を務めたソンビ映画に関する書籍が発売中!

『ゾンビ映画年代記 -ZOMBIES ON FILM』(パイ・インターナショナルより発売中!)
およそ90年に渡る間生み出され続けてきたゾンビ映画を、
250点以上の“美しい"図版とともに紹介したアメリカの書籍
『Zombies on Film』の邦訳版。邦訳版の監修は、高橋ヨシキさん。

1章では、ゾンビというモンスターが映画史に初めて登場した際の状況を詳しく取り上げ、
最終章「現代に生きるゾンビたち」では、現在一大エンターテイメントとなっている
ゾンビの多様性、そしてゾンビ映画のこれからについて考察した1冊。

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この時間は、ソンビの魅力や歴史について、
アートディレクターで映画ライターの高橋ヨシキさんに伺いました!

ありがとうございました!  

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