FUTURISM

ON AIR DATE
2019.07.07

ゲストは、「わたし、定時で帰ります。」作者の
小説家:朱野帰子さん。

長時間労働、定時退社、フリーランス...あらゆる働き方を経験した朱野さんに、
『世界が注目する、定時という働き方』について伺いました。

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Work Song
    Nina Simone
  • Work To Do
    Average White Band
  • The Work Pt.1
    Prince
  • Going Home: Theme Of The Local Hero
    Mark Knopfler
小説家の朱野帰子さんが経験した、長時間労働が当たり前の会社と定時に帰らされた会社。
そのご経験を通じて生まれたのが小説「わたし、定時で帰ります。」

原作がTBS系列のドラマとなり、話題になりました。

働き方を問うこのドラマが注目されたのは、高度経済成長期以降の長時間労働が美徳化される名残、
これから予想される人口の減少なども背景に、
残業問題がクリアになっていないことへの不満や不安の現れかもしれません。

「持続可能な働き方にして欲しいと一番に思います。長時間労働で突っ走るのは、
 体力があるときや奥さんが専業主婦だったり、特定の条件が揃わないとできないことなので、
 70歳まで働かないといけない時代において、息切れせず、消耗することなく、持続可能な感じで働きたいと」。

自分の気力体力、価値観、仕事(会社)にかける思い、人生のポートフォリオ。
ベストな働き方は人それぞれで、その仕事における「定時」も個人毎。
ひとりひとりが自分流にカスタムできる環境、多様性をいかに提供できるか。
経営者としてもチャレンジしたい未来志向な働き方創造。

いずれにしても、心身ともに持続可能な働き方でなければ、長い目線で仕事と向き合えません。

これまでも、技術革新が人間の仕事のあり方を劇的に変えてきましたが、
これからは一定の仕事を人工知能やロボットが担うようになることは間違いありません。
人間がゆとりを持ってやりたいことを中心に据えられるチャンスです。

「勤勉であることの文化的価値」イコール「実際の生産性よりもデスクで過ごす時間に依存すること」
ではありません。

定時で帰ることが、集中して仕事に取り組み、生産性を高め、 
自分が豊かになる楽しい時間を持つための働き方であればいい。
手を抜くわけではなく、ルーティンは人工知能に任せ、“前向きに”定時に帰る。

朱野さんの定時で帰る働き方の鍵は「定時で帰ること」。

「小説家は、“締め切りがないと作品が終わらない”とよく言われます。
 仕事が終わらないから定時に帰れないという意見がありますが、仕事が終わることは永遠にないから、
 定時に帰ると決めて、そこから逆算して仕事を組み立てていく。
 そうすると、この仕事はいらないなとか、やり方を変えなければならないとか、
 上司や取引先との付き合い方を変えなければならないとか、短時間で成果を出そうとします」。

定時で帰るという意志を強く持つことで、そこに照準をあわせて仕事を効率的、集中してこなせる。
だから、「定時で帰る」という自分のルール設定から始めてみる。

何はともあれ、健康的で、幸福あっての仕事。
「押し付けの定時」ではなく、「自分の定時」基準を持って、自分らしい働き方を見つけたいですね。

小川 和也