FUTURISM

ON AIR DATE
2018.12.02

ゲストは、医療法人社団 創世会 臨床検査科 恵比寿 の理事長、東田俊彦さん。

今回は、予防医学の新しいアプローチ、遺伝子治療にフォーカス。

DNA検査でわかる、病気になりやすい体質、太りやすい体質。
注目を集める遺伝子治療の世界とは?

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SONG LIST

  • The Good Life
    The Week That Was & Field Music
  • Home and Dry
    Pet Shop Boys
  • Earth
    Taimane
  • Somebody To Die For
    Hurts
医学博士の東田俊彦さん(医療法人社団創世会 臨床検査科 恵比寿 理事長)にうかがった
話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<遺伝子検査や治療の普及のための法整備>

予防医学の新しいアプローチとして注目を集める遺伝子検査。

遺伝子検査には興味があっても、知らないことだらけという方が多いと思います。

遺伝子と遺伝の違いは?
遺伝子検査で発見しやすい病気は?
遺伝子検査はどんな検査方法で、かかる費用は?
炭水化物ダイエットをする前に、まずは遺伝子検査をした方が良い?
遺伝子検査に対して、遺伝子治療の現状は?

医療現場で遺伝子検査を行っている東田さんに、そんな疑問をぶつけてみました。

はたして、遺伝子検査、そして遺伝子治療の未来はどうなるのでしょうか。

「遺伝子検査はだいぶ進んでいますが、治療の方はまだ夢の世界と言えます。
 一方で、生殖医療の分野ではかなり進んでいて、ゲノム編集というテクニックはほぼ完璧に近いです。
 しかしながら、デザイナーベイビーのようなものが倫理的に良いのかという問題があります」。

遺伝子検査と治療の間にはまだ大きな壁があり、東田さんも指摘する通り、
ある分野では遺伝子治療の技術は進んでいるものの、
倫理的側面は人類に突きつけられた大きな課題です。

治療には、技術的にも倫理的にも乗り越えるべき大きな課題がありますが、
遺伝子検査の方は、アンチエイジング、ダイエットにも役立ち始めています。

「特にダイエットには遺伝子検査はある程度有効だと考えています。
 遺伝子を調べることによって、自分が肥満になるパターンを推測できます」。

ひたすら炭水化物ダイエットをする前に、
自分に適切なダイエット方法を遺伝子検査で把握できる余地がありそうです。

遺伝子検査や治療の普及のための鍵として、東田さんは法整備を挙げます。

遺伝子検査によって解析されたデータは細胞レベルまでわかる究極の個人情報。
この保護も含めて、法律や倫理によってルールを整備しなければ、
実用化への道のりも険しいものとなります。

技術はさることながら、しかるべきルールがセットになって、
遺伝子検査も治療も私たちのものになる。

課題をクリアし、未来を照らす医療技術に育つことを期待しています。

小川 和也