FUTURISM

ON AIR DATE
2018.08.19

ゲストは、株式会社メルカリの小泉文明社長。

株式会社メルカリの小泉文明社長をゲストにお迎えし、
『モノを持たない時代の“モノの価値”』 というテーマでお話し伺いました。

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Television/So Far So Good
    Rex Orange County
  • Break-Thru
    Dirty Projectors
  • The 3 R's
    Jack Johnson and Friends
  • Edge Of The Ocean
    Ivy
  • Go Go Round This World!
    Fishmans
メルカリ社長の小泉文明さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<自分自身の価値基準>

お金中心の資本主義から、
人間にとって価値があるものを再考する時代になりつつあります。
そんないま、世の中の「価値」が反映されているものの一つがメルカリ。

すぐにサイズアウトしてしまう子供服やおもちゃ、アパレル、雑貨など、
1日約100万のモノが出品され、日本だけではなくアメリカでも活発に売買されています。
7兆円ほどのモノが捨てられたり使われぬまま眠っているとも言われていますが、
ある人にとって不要なモノも、ある人にとっては欲しいモノ。

「“新たな価値を生み出す”というミッションがメルカリにはあります。
モノの価値の転換、個人のエンパワーメントが使命だと思っています」。

個人で値段をつけられるので、適正な価格でモノが個人間流通し、
眠ってしまうモノを蘇らせるメルカリ。

「二次流通の価格が一次流通の価格を左右するようになりました。
 一度買ったものが二次流通でいくらで売れるかが、一次流通の価値にも影響します。
 店舗に行ったらもうないモノがメルカリでは売っていて、定価よりも高くなっていたりします」。

現在、メルカリでは物々交換を禁止していますが、ゆくゆくは物々交換もあり得るのでしょうか?
「お金が介在することで時間差が生まれます。物々交換の場合、
 交換したいものが同時に生まれるのが難しいので、お金で売買した方が便利」と考える小泉さん。
時間のズレを補うためのお金であり、実質的には物々交換やシェアリング・エコノミーに近い印象です。

「返却期限があるレンタルとは違い、所有権を持ちながら共有のクローゼットを持ち、
 賢く生活しようとする方が多いです。自分の持ち物を入れ替えていく点では、
 確かにシェアリング・エコノミーの要素がありますね」と語る小泉さん。

「経験の売買に近しいところで、グループ内サービスでは似顔絵の売買がされていたりします。
 スキルや時間を買っているようなものですね」。
モノだけではなく、「あなたのために歌をうたいます」
というようなエンターテイメントやちょっとした生活の知恵が流通しても面白いですよね。

「モノの価値」「時間の価値」など、いろいろな価値が可視化できるいま、
価値を見極めるために、何が必要なのでしょうか。

「自分自身の価値基準を持つことではないでしょうか。
 他人はどうでもいい。“みんなが良いモノだからいくら”というのはおかしい。
 値段が決められていてイエスかノーかと、
 資本主義側にあったイニシアチブが個人に降りてきたと思います。
 ファッションもトレンドに合わせることがおしゃれだったのが、
 皆と同じものはダサくて価値がない。メルカリの中で1点モノを見つけようとしている方は多いです。
 コスメがアパレルの消費量を抜いたのも、
 自分をアレンジできるできる楽しさがあるからではないでしょうか」。

モノの価値の捉え方は、未来へ向けて着実に変化しています。

小川 和也