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2017.11.03

第14回:落合 宏理(FACETASMデザイナー)

今週は、ファッションブランド「FACETASM」のデザイナー落合 宏理さんとのトークセッション

<東京発のファッション>

Licaxxx:もともとすごく好きなブランドで、買ったり、衣装で着させてもらったりしていたのですが、展示会に伺った時に初めて落合さんとお会いしたのですが「FACETASM」のコンセプトから教えてもらえますか?

落合:シーズンは毎年二回あるんですけど、それぞれあたらしいことをやる、挑戦するをテーマに行なっています。

Licaxxx:「FACETASM」って造語ですよね?

落合:そうです。さまざまな顔って意味を表現したくて。ファセットって、フランス語でダイアモンドの側面って意味があるので常に新しい顔・・・つまりクリエイションをしていこうということで名づけました。

Licaxxx:わたし、すごくストリートなものと、モードなものの両方が好きなんですが、そこにズバっとはまってきたのが、「FACETASM」の服だったんですが、もともとルーツは?

落合:東京でずっと生活していて、生まれも東京だし。スケートカルチャーから、クラブからさまざまな現場をリアルに体験していたんですが、かっこいいものはかっこいい、それをどう落とし込むかってことをずっと考えていました。ストリートとモードのミックスってよく言われますが、気にせずやってきました。

Licaxxx:10代や20代のころ、どういう洋服が好きでしたか?

落合:高校生くらいのときにUNDERCOVERやTHE BATHING APEが生まれて、成り上がりぶりをちょうどみていたりして、その中でヨーロッパではMasion MargielaやDries Van Noten、Antwerp Sixっていうモードが生まれ変わったような波が日本にきていてすごくいい時代だったんですね。さまざまなものをみたり、聞いたりしていたのでひとつってないんですが、いろんなものが好きで着ていた感じですかね。

Licaxxx:今の東京はどうですか?

落合:若い子、おしゃれだなって思いますし、強くて好きですね。

Licaxxx:まわりにも服を作っている人、たくさんいらっしゃると思いますが、ほかの国内のブランドって意識したりしますか?

落合:最初のころは意識していましたが、今はぜんぜんしていなくて、オリジナルじゃなきゃいけないし、強いものをつくらなきゃいけないっていうものが自分の中にあるので、とくに海外にでると、僕ら日本で売っている値段が2倍から3倍になるわけですよ。関税などで。そうなったときに、ハイブランドと一緒に戦わないといけなくなるので、そんな時にどっかのブランドを意識していたら、勝てないなっていうのに、気づきました。世界で戦うって決めた時から。

Licaxxx:今シーズンはどうしようっていうアイデアは、何から着想することが多いですか?

落合:常にアンテナを張っているから、なにかってものでもなくて。ずっと机の上で絵を描いているわけではなくて、いろんな価値観を共有したり、ふとした時に生まれてくるものを集めていく感じかな。これをやりたいっていうのはあるかもしれないけど、最終的にショーの前に服を並べたときに、あ、これやりたかったんだってそれでわかることのほうが多いかな。手をうごかさないとわからないかな。

Licaxxx:一番大きかった転機って?

落合:去年がやばくて。特にデザイナーとしてもブランドとしても変わったなっておもっていて。リオオリンピックの閉会式の衣装をやらせていただいて、パラリンピックもそうなんですが、それはデザイナーとして、これを成功させなきゃって、人のためにファッションデザイナーがやるっていうのはなかなかないチャンスなので、いい経験でした。ブランドとしてもルイヴィトンがやっているLVMHプライズっていう40歳以下の若手デザイナーのコンテストがあって、世界のモード的に注目されているイベントなんですが、ファイナリストまで行けたっていうのはうれしかったですね。MARC JACOBSやCELINEのフィービーとか、生でそういう人たちを見れて、佇まいや・・・それが勉強になりました。とても美しかった・・・CELINEが一番似合うのはフィービーだなぁって、は自分の作った服がとても似合う人はすてきだなって思いました。
<コラボ>

Licaxxx:7月にP.A.MとFACETASMで本を出しましたよね。それは8組のグラフィックアーティストを集めたんですよね。

落合:P.A.Mのデザイナーのミーシャと話していて、最初、FACETASMのテキスタイルのグラフィックをやるっていうことからはじまって、P.A.M側から4人、FACETASMから4人だしてZINEつくろうってなったんだけど、だんだん豪華になってきて日本からは、僕の好きなSKATE THINGさんや、Sasquatchfabrix.の横山くんや、真鍋 大度さんにやってもらったり、P.A.M側もおもしろいカルチャーを持っている人があつまって、いい本ができたなって思っています。

Licaxxx:P.A.Mとかだいぶアンダーグラウンドな音楽としっかり結びつきもありますが・・・

落合:あたらしい東京を見せられたかなって思いましたが・・・

Licaxxx:あれをみて思ったのが、本当にみんなが好きで好きでやっている人たちが、ねじれ、ねじれてみんなが集まったっていうか、見ているこっちもうれしくなりました。

Licaxxx:コラボつながりでブランドをやっていらっしゃるといろんなコラボの話ってあると思いますが、FACETASMはとてもしぼってやっているな、っていう印象なんですが・・・

落合:そうですね、あんまりやりすぎるとよくなくて、ブランドの色がうすまるから。ちゃんとした時期で、そして、ちゃんと意味がないとやる意味がないかなって。ずっとやっているのはコンバースですね。ぼくも履いているから。その部分ではコンバース側も無理を聞いてくれるというか、そういうお互いのリスペクトというか、関係性を築けないとやっぱよくないんですよね。軽い感じでやっちゃって、一瞬だけ盛り上がってっていう・・・それも必要な部分なんですが、やっぱりクリエイションをぶつけ合えるっていうことを考えるととどうしても一緒になっちゃうし、同じ人と一緒になってしまいますね。
<落合 宏理のSTYLE>

夢を持つとかではなく、目の前のことを集中して打ち返している
まだ何が夢だか気づいていないっていうか、目標もたてずに目の前のことをやっているって感じですかね。
常に想像していても、想像と違うことしか起きないってことに気づいて、
でも来たものにたいして、自分らしく打ち返したらつぎの結果になるんじゃないかなって思います。
<落合 宏理さんを迎えて>

落合さんのSTYLEは、夢を持つとかではなく、目の前のことを集中して打ち返しているでした。たしかに、自分の想像もしえないことがいっぱいくることって誰でもあると思いますし、わたしもそうなんですが、自分の身の丈にあっているのかよくわからないような、ラッキーなチャンスももちろんくると思うんですよね。チャンスがくるように努力もしないといけないと思うんですが、いざ来た時に、倍くらいの力で打ち返していかないと次には進めないっていうのは感じていたので、FACETASMが最近いろんなところに広がっていっている感じと、落合さんからでてくる言葉がそれだったので、近く感じることもあるし、それがちゃんと出来る人があーやって活躍していくんだなっていうのも、目の前でそれをみているので、わたしもやっぱり見習ってがんばっていかなきゃなっておもいますし、ブランドはどんどん大きくなっていくけれどやっていることは日々変わらないっていうそういう姿勢がデザインやショーの見せ方や考え方につながっていくんだなって思いました。

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<JOURNAL STANDARDとFACETASMコラボ>
http://journal-standard.jp/ladys/news/js-ladys/new/2017/10/19/4936/