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2017.09.22

第8回ゲスト:能町みね子(文筆家)

<能町みね子ヒストリー>

Licaxxx:わたしが能町さんをはじめて知ったのは「久保みねヒャダ こじらせナイト」なんですが、歯に衣着せぬコメントの回もありますし、charaさんが降りてくる回もあるじゃないですか!だったり、、、

能町:ありがとうございます。すっごい好きで!

Licaxxx:幅広いな、と思って。

能町:自分でもよくわからないんですよね、仕事が。

Licaxxx:いろんなことに対して興味があると思うんですよ。自分のご興味のあることを本にするとか、絵にするとか、そういうアウトプットの方法にたどり着いたのはどういうことがきっかけだったんですか?

能町:一番最初でいうと4歳くらいのころから漫画は描いていて、子供の頃の夢ですけど、漫画家になりたいな、って思ってたんです。小学校の頃もずっと描いてはいましたが、中学校くらいで「そこまで絵、うまくないな、、、」ってわかって、現実的には無理かな、くらいに考えはじめて、趣味程度にイラスト描いたり文章書いたりしていたのですが、仕事になったのはホント偶然で、ブログやっていたのですが、本にする気満々でやっていて「誰か声かけてくれないかなー」って感じで。で、はじめたらまんまとホントに声かけてもらって、それでブログが本になって、そのあと、「うちでも本にしませんか?」みたいなのがいくつかきたので、違うネタでいいんだったら書きますけど、って言ったのがうまくいって、そのまんまするっと流れでこの仕事になった感じなんですよね。

Licaxxx:OLしている傍ら、本出したいな、っておもいつつブログやっていたんですね。

能町:そうなんです。OLやめた時にちょうど仕事が少しずつ増え始めたから意外と生きていけるって思って。

Licaxxx:ミルクセーキのもすごく好きなんですけど(※能町みね子の純喫茶探訪 きまぐれミルクセーキ)あれは純喫茶が好きで書いたって聞いたんですけど、、、

能町:そうです。でも純喫茶好きなくせに、私、コーヒーのめないんですよ。

Licaxxx:それはくやしいですね・・・

能町:ほんとに・・・体質的にあまり合わなくて、だから喫茶店行ったときは、だいたい、紅茶かミルクセーキがあると頼むんです。で、喫茶店のこと書きたいってなったときに、私、コーヒーのことかけないからどうしよう・・・って思ったときに、ミルクセーキ頼む人ってあんまりいないだろうなーとふと思って、ミルクセーキだけで行ってみよう!と無茶な連載がはじまったんですよ。

Licaxxx:日常生活を送っている上で、これ、興味あるなってことがめちゃくちゃあるってことですかね。

能町:ある意味そうかもしれないですね。見過ごしてたな、ってことに気付けるとうれしいですね。当たり前だと思ってたけど、そういえばこれ、変じゃん、みたいな。
<プロ彼女>

Licaxxx:一つ聞きたいなって思ってたことがあるんですが、能町さんが生み出した言葉で「プロ彼女」ってあるじゃないですか、あれ、物議醸していましたよね。

能町:そうですね、あんなに世間につかわれると思っていなかったんですが、でもむずかしいんですよね、あの定義が。意味的には、例えば芸能人の男性俳優とか、プロ野球選手とか、そういう有名人とだけ付き合っている、それだけ狙って付き合う一般人の女性っていう意味なんですが、有名俳優とかが、結婚したときに「一般女性」って報道される時の「一般女性」のことなんですが、一般っていってもたぶん一般じゃないでしょ?って人をプロって呼んでいるんですけど、なんでしょうね、なんか名前つけたくなっちゃうんでしょうね。でも名前つけるのって上から目線の行動だと思うんですけどね。えらそうな・・・でも自分の手中に収めたいというか、把握したぞっていう気分になりたい、、、見つけると自分の中で勝手に形作って名前つけたいんでしょうね。それがハマるときもあればハマらない時もあるので、これはうまいことはまったんでしょうね。

Licaxxx:そういうものの存在を総称したい人たちがたまたまいっぱいいた言葉ですね。

能町:わたし、DJの世界って全然わからないんですが、Licaxxxのことを調べた時にAOKI takamasaって入っていて・・・わたしすごい好きなんですよ!家で聞いているだけなんですが。なんとなくテイストとか、多少は近いのかなって思って。すごい無機質な感じが好きなんです。音の高低がなく、リズムだけの殺風景な感じがとても好きで、一時期AOKI takamasaさんと、高木正勝さんばっかり聞いていました。
<ほじくりストリートビュー>

Licaxxx:ほじくりストリートビュー(※能町みね子の最新作)簡単に説明すると、Google Mapの上の黄色い人になりたいっていう一文からはじまっていますね。

能町:そう、すごい簡単にいうとそれで、地図みていて、なんかこの道へんだ、とか、ちょっと気になったところに、Google Mapだとすぐいけるじゃないですか、ストリートビューで。そんな感じで、自分でいって、そこでみてみようっていう、そういう意味で始まった絵本なんです。私がその中で気に入っているのは、新宿駅すぐの路地っていうのが、結構好きで、新宿東南口でたすぐのフラッグスビルの裏ぐらいかな。

Licaxxx:だいたいはルミネエストの前を通っちゃうんですよね。

能町:そうなんです。それで普通に南口にいけるから・・・その裏にもう一本路地があることをみんな知らないんですよ。それをまさに地図見て気付いて。え、こんなところに道、あったっけ?って。行って見てたあって、何十回って来ているのに、なんでこの道しらなかったんだろーとぞわぞわしたんですよね。それがうれしくて!

Licaxxx:この本を出して以降、気になっている場所ってありますか?

能町:このまま連載が続いているのでちょこちょこいったりしているのですが、都心部はだいぶほじくり返しちゃってなかなかみつけられなくなっちゃって。これは取り上げてないんですけど、妙見島っていうところが江戸川区にあって、川の中の中州みたいなところなんですよ。そこに入れる道が一本しかなくてそっから行っても行き止まりになって工場があるだけなんですけど、一応島って名前がついてるから、島なんですよね。そういう端っことか、行き止まりに惹かれるからそれをみつけられたらいきたいんですよね。

Licaxxx:何も考えずに歩いていて「この先、行き止まり」ってでてきたらとりあえず行きます?

能町:行きます、行きます!すごい行きます笑 うそだろ!?って思って行きます!多分抜けられるはずだっておもって。私がこの散歩をしていて気付いた法則ってのがあって、「この先、行き止まり」っていうのをみたら、車が行き止まりみたいな看板はあるんですよ、そういう場合は9割人間は通れます笑 すごい細くておもしろい道になっている可能性が高くて。だから行き止まり好きなんですよね。

Licaxxx:そこがみんなは気付かないけれど気付いてしまったところなんですね。

能町:たまに本当に行き止まりなこともあるんで、その時は、道に迷ったフリをして戻ります笑 よくやります笑

Licaxxx:オリンピックにむけていろいろ整備されちゃうところもあると思うんですよ。守りたい場所ってありますか?

能町:基本的には全部守りたいんですけど、どこっていうよりは、なるべく今後、身tいの拡張工事、やめてほしいんですよね。道太くなると、その道沿いの古い家、全部取り壊してしちゃうから、すごくもったいなくて。道は細いほうが好きなんですよね。

Licaxxx:立ち退きとかってどこも戦っているん感じしますよね。

能町:結構がんばっているんですけどね。たぶん何十年粘っているところもあると思うんですが、やっぱオリンピックをきっかけにこの際やるぞって感じで行政ががんばると思うので、ここ数年で整備されそうですね。

Licaxxx:ちなみ東京で一番すきな街ありますか?

能町:神楽坂がすごく好きなんです。神楽坂ってすごく道が細くて車乗っている人には有名だと思うんですが、神楽坂って午前と午後で一方通行が変わる道なんですよ。その一方通行が変わる理由も伝説があって、本当かどうかわからないんですけど、よく言われるのは、田中角栄さんが首相だったときに、朝、車で通って、帰りは逆向きだから、田中角栄さんに合わせて一方通行にしたっていう説があるんですが、それがウソだっていう説もあって、よくわからないんですけど笑 車があまり入れない路地が多いので、歩いていたら楽しくて。適度におしゃれになってきたし、、、あんまりおしゃれすぎるとそれはそれでさみしいんですけど、古い店もありつつ、路地にあたらしいいい店ができたり、バランスもいいし、神楽坂はずっと好きですね。
<能町みね子のスタイル>
 
 ほじくり

 結構ほじくってるなーって思うんですね。細かいところを。
 街に限らず、人の嫌がるところをほじくるなぁって。
<能町みね子さんをお迎えして>

 本当に多ジャンルに渡って、でもすごいピンポイントにマニアックに掘り返していると思うんですけど、私もそういう気質が強くて、好きなことをピンポイントで調べたりしちゃって。能町さんならではの気づきっていうか、ピンポイントでほじくり返しているところの視点がおもしろいなっていうのと、話きいていてもこっちの興味が湧きますし、自分の好きなことをしっかりトークしている姿に憧れていたので、お話をきけて楽しかったし、たのしかったです。