RINREI CLASSY LIVING

RINREI CLASSY LIVING

2017.11.25

今夜のゲストはヴァイオリニストの川井郁子さん♪

デビュー以来、深く知的なテーマ性を持った作品を発表し続ける川井さんの、ソリストとしてはもちろん、作曲や舞台演出から女優まで多才な活動を支える豊かな感性に迫ります♪

川井さんが弾かれている楽器、ストラディバリウスもリビングにお持ちいただいて「AMAZING GRACE」の生演奏もご披露頂きました!優雅なひと時、味わっていただけたのではないでしょうか。

Newアルバム「LUNA」はもちろん、来年2月23日、オーチャードホールでリリースに伴うコンサートツアー「コンサートツアー2018“Luna?千年の恋がたり”」も行われますので、気になった方はぜひ!

CLASSY ESSAY HARUKA KOUSAKA

番組後半にお送りしている、音楽ライターでクラシック・ソムリエの高坂はる香さんによるクラシックの豆知識や、季節ごとの注目のトピックスなどを紹介する 「CLASSY ESSAY」。

11月も最後の週。紅葉も進んで、落ち葉が舞う季節となりました。紅葉の美しい場所に出かけて景色を眺めたとき、ふと頭の中で音楽が聞こえるということは、ありませんか。

近代フランスの作曲家、クロード・ドビュッシーは、イメージを音楽で表現する独自のスタイルを確立し、詩的なタイトルを持つ小品を集めた数々のピアノ曲集を書き上げました。前奏曲集第2巻の第2曲におさめられた「枯葉」という曲では、晩秋の風景を思わせる、寂寥感に満ちた音楽が流れます。

独特の色彩を想起させる彼の作品は、当時、モネやセザンヌなど印象派の絵画作品と結び付けてとらえられたことから、ドビュッシーは印象主義の作曲家だとよく言われます。

ただし実際ドビュッシー自身は、当時、この新進の画家たちを揶揄する呼び方でもあった印象主義というくくりで見られることを好んでおらず、どちらかといえば詩人のヴェルレーヌやマラルメ、エドガー・アラン・ポーといった、象徴主義や耽美主義の芸術に傾倒していたといい、実際、彼らの詩から着想を得て書かれたとされる作品が多くあります。とはいえ、彼の楽曲から感じられる、刻々と変化する光の描写力、淡い色彩感を持つ音楽が、当時の人々から印象主義と重ねて考えられたことは、当然の成り行きだったかもしれません。
 
今回は、ドビュッシーの前奏曲集第1集から第10曲「沈める寺」を、アルド・チッコリーニの演奏でご紹介します。この曲は、ケルト族の伝説、海に沈んだ大聖堂にまつわる作品で、日本や紅葉とは関係のない作品なのですが、勇壮な日本の寺院や塔が、燃えるような紅葉に包まれた風景に、とても合うように思えます。