RINREI CLASSY LIVING

RINREI CLASSY LIVING

2017.05.13

今夜のゲストはアーティスト/イラストレーターの松尾たいこさん

初めましてのお二人でしたが、リラックスミュージックと共に、和やかな雰囲気のリビングで、イラストレーターという枠を超えてアーティストとして活動する松尾さんのお仕事や、個性あふれる暮らしぶり、88か所を回ったという「東京お遍路ゆるさんぽ」のお話など伺いました♪

松尾さんの新しい本、東京にある弘法大師系のお寺88か所を自由に巡った『東京お遍路ゆるさんぽ』もぜひチェックしてみてください♪

CLASSY ESSAY HARUKA KOUSAKA

番組後半にお送りしている、音楽ライターでクラシック・ソムリエの高坂はる香さんによるクラシックの豆知識や、季節ごとの注目のトピックスなどを紹介する 「CLASSY ESSAY」。

明日は母の日。今回は子供の頃の思い出がよみがえるような美しい子守唄をご紹介します。子守唄には、地域の民謡として古くから伝わるものも多くありますが、実はクラシックの大作曲家が書いたというものもわりとあります。例えば、「眠れ眠れ、母の胸に」の歌詞で日本でもとても親しまれている子守唄は、シューベルトが15歳のときに亡くした母を思って書いた曲。他に、ショパンやフォーレは、ピアノ曲として、歌詞のない美しい「子守唄」を作曲しています。

そんな中で今日ご紹介するのはドイツの作曲家、ブラームスの子守唄。ブラームスはこの曲を、友人に次男が生まれたお祝いとして作曲。これはその後大変な人気となり、出版社がここぞとばかりに次々といろいろな編曲版を売り出すのを見て、ブラームスは担当者にあてて、「悪ガキ用に、短調の編曲作品でも出したらどうですか?」と皮肉っぽい手紙を書いています。

幼少期、ブラームスの育った環境は決して豊かではありませんでしたが、地元の楽団のコントラバス奏者だった父と、父の17歳年上だった母のあたたかい愛情の中で、音楽的才能を育んでいきました。ブラームスの母ヨハンナは、明るく教養のある女性で、彼が子供の頃から文学に傾倒したのも、そんな母の影響が大きいといわれます。決して簡単ではない芸術の道を選び、故郷を離れた息子へ、ブラームスの母はたびたび愛情のこもった手紙を書き送りました。その中で、印象に残る言葉があります。

「自分のためにばかり生きて、人のために生きない人たちは、半分しか生きていないのです」

厳しく優しい母の言葉は、人々に素晴らしい音楽を届ける芸術家ブラームスをあたたかく支えたことでしょう。