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antenna* marble palette

2014.01.11

今週のtopics on the palette!

★ロシアのポスター★
クリス智子pick up topic、今週は、神奈川県立近代美術館 葉山で開催中の「松本瑠樹コレクション ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」展をご紹介しました。ファンションブランド「BA-TSU」の創業者でありデザイナーだった松本瑠樹さんは、コレクターとしても審美眼を発揮されていた方。そのコレクションは 約2万点にものぼるそう。今回の展覧会では、その中でも貴重なロシアのポスターコレクション、約180点を展示。ソヴィエトの映画ポスターや政治宣伝ポスターなど、ロシア革命前から1930年代前半までのソヴィエト連邦初期のモダニズム・デザインの歴史的展開を3つの章で紹介しています。社会が大きく変わっていく時代、人々が大きな夢と希望を胸に生き始めた頃に、アーティストたちも作品を通してユートピアの実現を表現していました。ポスターもそのひとつ。時代背景を汲んでいるものとしても興味深く、また、その時代背景やロシアというイメージ的に難しいかと思いきや、そこは、ポスター!気楽に楽しく観られ、チャーミングでポップなロシアを知ることができます。文字は分からないけど、構図、人物の描写の細かさ、とてつもないエネルギーが感じられるものばかり。ポスターに耳を傾けたくなります。ソチオリンピックも近いことで注目のロシア。アートやデザインのフィールドからも、ぜひお近づきに♪1月26日(日)までの開催です。
神奈川県立近代美術館 web site

アレクサンドル・ロトチェンコ 《キノグラース(映画眼)》
1924年、リトグラフ・紙
Ruki Matsumoto Collection Board
★伝統を継承する現代アートの“KIZASHI”★
銀座にあるギャラリー、ポーラミュージアムアネックスで、現代アートの新しい息吹を感じられる展覧会が昨日からスタートしています。タイトルは、「KIZASHI 友禅の斬新、漆芸の大胆」。日本が誇る伝統芸術、「友禅染め」と「漆」、それぞれを独自の視点で新たなアートへと昇華させた若き二人のアーティスト、石井亨さんと岩田俊彦さんによる作品展です。石井さんは1981年生まれ。江戸時代に考案された染色技法、優美な線が特徴的な「糸目友禅染め」の技法を使って、色鮮やかに染め上げた斬新な世界観の絵画は、海外でも高く評価されています。そして、岩田さんは、1970年生まれ。9000年前の縄文時代から用いられている漆を、器や家具に仕上げるのではなく、より多くの人に楽しんでもらえるようにと、石井さんと同じく、壁面を飾る平面作品で表現。松や鶴、梅など、伝統的なモチーフを、大胆な構図でポップに描き、これまでにない、新しい漆の世界を開拓しています。ジャンルは違いますが、どちらも、伝統文化の継承者として、その「さきがけ」といえる表現をされているアーティスト。希望を抱かせる一筋の光、「兆し」をキーワードにした今回の展覧会は、そんな二人のこれまでの作品を紹介するもの。それぞれに共通する志しとともに、伝統が未来につながる力強さを感じることができます。2月2日まで。入場無料です。
POLA MUSEUM ANNEX web site

石井亨 ファーストフードの滝2010
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