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2024.03.24
「かっこいいピンクをさがしに」の著者、なかむらるみ さん

もうすぐ桜が咲き始め、街がピンクに染まる季節。

皆さんは「ピンク」にどんな印象をお持ちでしょうか?

ナビゲーター小川は、ピンクが大好きな幼少期から、思春期にピンクが嫌いになる
「ダサピンク」時代、思春期も終わり、そしてまたピンクが好きになるという変遷をたどり、ある意味「やっかいな色」だという「ピンク」

そんな「ピンク」という色に焦点を当てた本、「かっこいいピンクをさがしに」の著者
なかむら るみさんにお話を伺いました。

ーまず、10年前から構想があったというこの本を作ったきっかけを伺いました。
ピンクを軸にすると思い出すことがたくさんあったそうで、「ももいろのきりん」という絵本や、赤と白の絵の具を混ぜたときの「可愛い」という感覚、一旦嫌いになった時期など、こんな色は他に無い!と思ったのだそう。

ーお子さんもいらっしゃるなかむらさんに、「子どもとピンク」の関係も伺いました。
ランドセルを買う際には、お子さんがピンクのランドセルが欲しいと言ったそうで、周りの人には、男の子がピンクのランドセルが欲しいと言った親御さんは心配になったりするという話も聞くそう。

ーかっこいいピンクといえば思いつくものについて伺いました。
アンディ・ウォーホルの絵画、メキシコの建築家、ルイス・バラガンを挙げてくださいました。

ーさらに、日本ではピンクの建物があまりない理由も伺いました。
本の中で、専門家に聞いたところ、日本でピンクといえば「桜」のイメージで、
「移ろいゆくもの」という印象があり、動かない建物などには向かないのでは無いかという回答をもらって、納得されたんだとか。

ー「ももいろのきりん」の作者の方にお話を伺ったときのことも伺いました。
作者の方は「ピンク」と「ももいろ」を分けているそうで、「ピンク」には良いイメージを持っていないと言われたのだそう。
というのも、「ピンク」が女性を表す言葉でもあり、「ピンク」という音に引っかかる世代の方もいるんだと発見されたのだそう。

ーまた、昔話の専門家の方にもお話を伺ったのだそう。
昔話にピンクは登場しないのだとか。
口で伝えられてきた昔話に「ピンク」や「桃色」と言った具体的な色は出てこずに、
花は花、桃は桃として登場し、聴き手が想像して楽しむものなんだそうです。

後半では、世界の「ピンク」について伺いました。

ーウガンダのピンクについて伺いました。
ウガンダでは、制服にピンク色が使われているんだそうです。
ウガンダでは、ピンクは単なる鮮やかな色の1つという認識で、性別をあらわしているという認識はないんだそう。

ーアメリカの刑務所のピンクについても伺いました。
アメリカに、ピンクの刑務所が存在するのだとか。
そこではピンクのパンツは履かせて、攻撃性を衰えさせる効果を狙っているんだそうです。

ー他にも、実際に読んだ人の感想も伺いました。
自由と幸せを表現するピンクの奥深さを知れたという感想をもらったのだそう。

ー最後に、なかむらさんが本を作ることを通して発見したことを伺いました。
国によってピンクの印象が違うことが面白いと思ったそうで、それにはお花が関係しているんだとか。
日本では桜、タイではハス、メキシコはブーゲンビリアなど、身近な花に影響を受けていて、そこに体験や目の特性などが相まって、その人だけのピンクがあるというのが面白いと教えてくださいました。


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