2015/3/20 ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美/映画「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」

ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美

15世紀のイタリアで花開いた芸術のムーブメント、ルネサンス。その中心地となったフィレンツェで活躍した画家、サンドロ・ボッティチェリの作品をイタリア、アメリカ、フランスから集めた展覧会。渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムであす土曜日から開催。

ボッティチェリは、15世紀のフィレンツェで大成功したビジネスマン、銀行家、メディチ家の厚い庇護のもと、優美な曲線の聖母マリア像や、大天使の絵の数々を描き、有名になったんです。巨万と富を蓄えることは、キリスト教の価値観に反します。そこで、メディチ家は、経済で得た富で芸術家に教会の壁画や天井画を描いてもらうことで、人々のために役立っていることを印象づけようとしたと言われています。中には横幅5メートルを超える絵画《受胎告知》もあります。こちらは今回日本で展示されますが、こうした絵を描くためには、絵の具など材料費だけでも相当かかったはず。メディチ家のような偉大なパトロンがいなければ生まれなかったルネサンス芸術です。

展覧会では、ボッティチェリの絵画10点とともに、15世紀の金庫、工芸品なども展示されます。
芸術と富との関係、おもしろいですね。

展覧会「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」は明日から6月28日まで、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催です。 ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美

映画「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」

夜になるとミュージアムの美術品が動き出す!そしてハプニングが起きる、という設定で物語が進んでいく「ナイトミュージアム」シリーズ。その第3作目となるのが「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」。ベン・スティラー演じるラリーはニューヨークの自然史博物館の夜の警備員。

自然史博物館内にプラネタリウムがオープンすることになり、夜、パーティが催されます。博物学を学んだアメリカ26代大統領のセオドア・ルーズベルトも出席してゲストたちをお招きするはずが、大統領がいきなり大暴れ!展示品も大暴れの末、博物館は大パニック。このルーズベルト大統領を演じているのが、ロビン・ウィリアムズ。この映画が遺作となりました。

展示物の1つ、古代エジプトのタブレット型黄金の石板に腐敗が見つかります。博物学に詳しい、大統領によれば、黄金の石板はそのパワーによって、夜になると展示物を動かす、いわば展示物を起動させるためのデバイスです。その石板に何が起きたのか、謎を解明するため、ラリーたち警備員はイギリスの大英博物館へと向かいます。夜の大英博物館で、エジプト王のファラオの案内の元、ラリーたちが博物館内を練り歩いていると、恐竜の骨格標本が動き出し、展示物のひとつ、アーサー王伝説の騎士「ランスロット」が襲いかかり、石板を奪われてしまう!奪い返そうとするラリーとランスロットとの引っ張り合いが続く中、石板が消え始めます。すると、展示物たちもどんどん動けなくなっていく。一体何が起きているのか、「エジプト王の秘密」は明らかになるのか?というストーリーの今回の「ナイトミュージアム」。

真夜中の博物館で動き出す展示物たちの冒険を描く、大ヒットシリーズの最終章「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」は109シネマズのIMAXデジタルシアターにて今日から公開です。

映画「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」