2014/12/5

男子競泳ニッポン、ワンツー・フィニッシュ

ドーハで行われている25メートルプールで争う競泳の世界短水路選手権。きのう行われた男子400メートル個人メドレーで瀬戸大也選手が3分56秒33の短水路日本新記録で2連覇。萩野公介選手は4分1秒17で2位でした。また男子100メートル背泳ぎの入江陵介選手は50秒12で3位、100メートル平泳ぎの小関也朱篤選手は57秒06で5位でした。

内村航平、選考会免除で世界体操代表へ

日本体操協会はきのう都内で理事会を開き、世界選手権男子個人総合で5連覇したエース内村航平選手の実績を評価し、2016年リオデジャネイロ五輪の出場権がかかる来年の世界選手権代表に選考会を免除して決定しました。代表6人のうち個人総合の成績で3人を選ぶ方針で、内村選手以外の2人は来年5月のNHK杯で決定するとのことです。

冬季オリンピック出場のバイオリニストが提訴

シンガポール出身のバイオリニストで、ソチ冬季五輪のアルペンスキーの女子大回転にタイの代表として出場したバネッサ・バナコーン選手。国際スキー連盟(FIS)から科された処分の取り消しを求めて起こした2件の提訴を、きのうスポーツ仲裁裁判所(CAS)が、受理したと発表しました。バネッサ・メイとして音楽活動をし、スケートの荒川静香さんがトリノ・オリンピック金メダルを獲得した時の曲「トゥーランドット」を演奏していたバナコーン選手は、タイ人の父親の苗字でスキー選手としても活躍。しかし今年1月にスロベニアで行われた大会の結果に不正があったとして4年間の出場停止処分と同時に、ソチでの出場について取り消されていました。

ロシアで組織的ドーピングが行われている疑い

ロシアで国を挙げた、組織的ドーピングが行われている疑いがあると、ドイツ公共放送ARDのドキュメンタリー番組とフランスのデイリー・レキップが報じたことを受けて、世界のスポーツ界が揺れています。スクープは陸上女子マラソンのリリア・ショブホワ選手が、陽性反応を示したデータを隠して2012年のロンドン五輪に出るため、合計45万ユーロ(およそ6,660万円)をロシアの陸連幹部に支払い、国際陸連(IAAF)関係者も関与したとする本人の証言です。陸上以外のさまざまな競技にも波及する可能性がある、一大スキャンダルとして伝えられました。

世界反ドーピング機関(WADA)は、声明を出し、提起された問題全てを徹底的に調査する方針を示しました。報道の内容の一部についての情報や、証拠を既に把握しており、国際陸連(IAAF)に伝えた上で、調査結果を待っているとしています。

また国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、世界反ドーピング機関のリーディ会長と会談し、トーピングに関与したことが真実だったならば、いかなる選手、コーチ、関係者に対しても行動を起こす、とコメントしています。