2014/7/18 ヨアヒム・レーヴ監督の言葉

今朝は、2014 FIFAワールドカップ ブラジルの優勝監督、ヨアヒム・レーヴ監督の言葉。

ドイツを、24年ぶり4度目の優勝に導いたのが、レーヴ監督!

選手時代はフォワード!
21歳以下のドイツ代表に選ばれたこともありました。
35歳で現役引退。
その後、コーチとしてのキャリアをスタートしたシュツットガルトで監督になります。
しかし、クラブの会長に「うちはもっと名前が知られている監督がほしい」と言われ解任。以後、トルコのフェネルバフチェや、ドイツのカールスルーエなど様々なクラブを転々とします。ほぼ実績がない中、どうやって代表監督になったのか?

レーヴさんを代表のアシスタントコーチに抜擢した人がいます。その人とは、クリンスマン!今回のワールドカップではアメリカの監督でしたが、当時、ドイツの監督だったクリンスマンです。

2人は、ドイツサッカー協会の監督講習の同期だったそうで、クリンスマンはこう思ったそうです。「レーヴの戦術がすごい」!

2004年、レーヴさんは代表コーチに就任。2006年、ドイツは母国開催となったワールドカップにクリンスマン監督、レーヴコーチというコンビで臨みました。でも、ドイツは準決勝でイタリアに敗れます。レーヴさんは、そのときのことをこう振り返ります。

自国開催だし、どれだけ決勝に行きたかったか。 あの失望は他に比べようのないものだ。

これがあったから、今回、ブラジルに圧勝した後に

ブラジルの選手やスコラーリ監督の気持ちはよく分かる。 我々は謙虚にならなければならない。

こういうコメントを出したんでしょうね。

さあ、ドイツでのワールドカップのあと、レーヴさんは、代表監督に就任。チームを変えていきます。すごく分かりやすく指示を出すらしいですね。ピッチを18の長方形に分けて、キミはどこからどこまでをカバーしろ、みたいな感じで説明するそうです。

レーヴ監督、こんな言葉もあります。

創造性は大事だけど、秩序がなくなっては意味がない。

今回のドイツを見ていると、特に攻撃のときには選手がどんどん出てくるなと感じましたが、それも、レーヴ監督の明確な指導の成果なんでしょう。

2010年、南アフリカ大会は、2006年に続いて3位。優勝には手が届きませんでした。そして迎えたブラジル大会。これまで、ヨーロッパのチームが、南米開催のワールドカップで優勝したことはありませんでした。そこで、レーヴ監督とチームスタッフはその理由を考えたそうです。70年代までさかのぼって、すべてのワールドカップの準決勝以上の試合を分析。そして、答えが出ました。

「南米では、自分たちのスタイルをつらぬくだけは、勝ち抜けない」

それまで重視していたボールポセッションや、プレッシングにはこだわらないことを決めたんです。

グループステージでは、ポルトガルに4−0。ガーナに2−2。アメリカに1−0でグループ首位。
ベスト16は、延長の末、アルジェリアを2−1で撃破。
準々決勝は、フランスを1−0、そして準決勝は、忘れられない試合となりました。
ブラジルに7−1で勝利。
決勝は、アルゼンチンを延長の末、1−0でやぶりました。

すでに報道されていますが、ファイナルで決勝点を決めたゲッツェを途中出場させるとき、こう声をかけたそうです。

自分がメッシより上だと見せつけて、ワールドカップを決めてこい!

レーヴ監督は、2004年に代表チームに コーチとして加わってから10年でついにワールドカップ優勝!ドイツは、南米大陸で初めて優勝したヨーロッパの国となりました。