2014/6/27 長崎県 島原

九州、長崎の島原半島。
雲仙岳を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。麺類の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は長崎県の島原です。
長崎県の南東部にある島原半島の東側にあり、人口4万7千人あまりの島原市。
雲仙山系からの地下水が、市内のあちこちから湧きだし、地域の人々が管理して、市街地の水路を流れています。

観光スポットにも水は欠かせません。
島原城の近くにある「武家屋敷」、町内を流れる水路に錦鯉を放流しているところを愛でる通称「鯉の泳ぐまち」は、この水なくして成り立ちません。

それだけでなく、川を上流から区切った洗い場では魚や食べものの洗い場、すすぎ場、そして洗濯など、日常生活で湧き水を利用しています。

古くから「水の都」といわれる島原市。
環境省が選んだ日本の名水百選のひとつの街です。

島原の朝はそうめんで

島原での「そうめん」の歴史は1637年、島原の乱の頃にさかのぼります。 一説によると周辺人口が減り、土地が荒れた当時、江戸幕府が農村復興のため、名産品として奨励したのがきっかけだとか。

「そうめん」の材料となる良質の小麦作りは温暖で乾燥した気候の、島原市に隣接する南島原市が産地として知られています。

あとは生地の仕込みや、茹でてからの仕上げに欠かせない水。材料の質の高さが、島原での「そうめん」作りのポイントです。たんぱく質の割合が高い小麦粉を使うので、コシの強さと麦の香りが楽しめるのが特徴。

朝は味噌汁の具として使うこともありますが、暑いシーズンにはそのまま、つゆにつけていただきます。キュウリやなす、オクラなどの夏野菜とともに、細かく刻んだ薬味、つゆの味も自分流にアレンジして、ツルツルの喉ごしを楽しみましょう。

つゆにつける「そうめん」だけでなく、炒めて食べるなど、地元では食材のひとつとして年中欠かせない存在だそうです。