2014/4/11 世界のSNS事情

4月になって新しい人間関係ができ、ソーシャル・ネットワーク上でもつながりが増える機会が多いシーズンではないでしょうか。
さてあの国でのSNS事情、いったいどうなのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。

SNSは盛んですか?

アメリカ、ニューヨーク。中村英雄さん
「特にニューヨークでは普及状況はおおむね日本と同じだと思います。
ただし利用のされかたは違います」

どのような違いがあるのでしょうか?

NYの通勤電車の中でも7人掛けのシートに座る人のうち半分はスマホに没頭しています。
よく見ると彼らのほとんどはネットゲームにいそしんでいます。
2割ぐらいが携帯メールをやっており、1割ぐらいが Facebook に首ったけです。

数あるSNSの中でも私はFacebookしか利用していないのですが、僕のアメリカ人Facebookフレンズは、みんな40歳以上で、子どもの父兄会のつながりかミュージシャン、アーティスト、自営業の人が多いです。 大企業に勤務の方々とFacebookのつながりはほとんどありません。ビジネス上のSNS利用は LinkedIn などに特化されるのでしょう。

さて、Facebookの交信内容は、個人的な見解ですが日本のフレンズとは圧倒的に日常生活の報告交換が中心ですが、アメリカ人は、「ネットで見つけた面白い記事シェアして」と「きのうはこんなパーティーでした」的なスナップ投稿が多いです。

そして、自分の子どもや孫の写真をアメリカ人は日本人ほど投稿しません。これは児童を狙ったネット性犯罪を危ぶんでのことでしょう。とくに全裸の新生児の写真など無頓着に投稿する日本人には時々ぎょっとします。

若い人たちにとってはどうなのでしょうか?

2,000人近くFacebookフレンズのいる家族の高校生にとっては、Facebookなど空気のごとき存在で、いちいち、のめり込むようなものではありません。

彼女の行動をみていると宿題をラップトップでしながら、横にiPhoneをおいてちらちらと入ってくるノーティフィケイションに短信バックする程度で実に軽いです。「政治的なメッセージをFacebookで拡散、つながろう!」みたいなノリは全くありません。

そして家族間ではつながっているので丸腰。全く嘘のつけない「公開試合」の場となっています。そう言う意味でもFacebookのようなSNSはますます公共性の強いメディアとして成熟が進み、よって利用者の平均年齢が上がっているひとつの原因だと思います。

SNSは盛んですか?

インドネシア、ジャカルタ。規久田せいじさん
「まだまだ全体的に普及しているとは言えません」

どれぐらいの普及率なのでしょうか?

インドネシアの人口が2億4千万人で、使っている割合は0.5%。地方の島ではまだほとんど裸で生活している部族もいるわけですから当然ですよね。ただ、先日地方の出張の時、冷蔵庫もエアコンもない家のお母さんが川で洗濯をしながらスマホを操っているのを見て、「ヒトは冷蔵庫や洗濯機よりも繋がっていたいんだ」と実感しました。

どのように使われていますか?

ジャカルタなどの都市部だけを見れば、ネットと繋がっている人は多く、そのうちの95%はSNSを利用しています。 一番使われているのがFacebookで、ネットを使う人の85%が利用しています。次がTwitterでおよそ3割です。

何をしているかというと、一番多いのがチャットで、次は職探しです。

インドネシアには日本のように公共交通が発達していませんが、渋滞があります。
先日スカルノ・ハッタ空港から家までの約40キロに4時間もかかって、うんざりしました。インドネシアの人々はまさにクルマにカンヅメになるこのタイミングでSNSをやっているようです。