2014/3/28 NUMBERS の Hidden Story

今週は、アメリカ、ニューヨークのアポロシアタ―で開催される「アマチュア・ナイト」というコンテストで年間チャンピオン。 若きダンスコンビ、「NUMBERS」のHidden Story。

ニューヨークのハーレムにある「アポロシアタ―」。
そこでは、毎週、「アマチュア・ナイト」というコンテストが行われています。
その「アマチュア・ナイト」で年間1位に輝いたのが、RYUTAさんとGENDAIさんのふたり組「NUMBERS」。

最初の壁は、どうすれば、「アマチュア・ナイト」に出場できるのか?ということ。

RYUTA:動画の応募があったんですけど、動画応募って言っても世界各国から来るわけですよ、アポロシアタ―からしたら。

毎日毎日、何百と来てるわけで、なので、直接行かないと返事来ないね、っていうのがありまして、ライヴオーディションっていうのがあって、300組限定で劇場の近くのカフェを使って直接見てやると、それで判断してやる、というライヴオーディションがありまして、噂によると、すごい2ブロック先まで並んでいるというのがあって。

GENDAI:朝の3時4時に会場について、それでも僕らは30〜40番目だったんですけど、先頭から300番目まで限定でオーディションを受けられまして、持ち時間が1分。そこでも、最初10秒20秒で面白くなかったら「はい、サンキュー」って帰らされるという。ドキドキだったよね。


出場できるかどうか分からないまま、まさに、飛び込みでオーディションにのぞんだRYUTAさんとGENDAIさん。
合格しなければ、単なる観光旅行に終わってしまいます。

GENDAI:隣りとか、ふたつ隣りの人が、もう実際に「はい、サンキュー」って言われて、何も言えないまま席に戻ってくる。 っていうのが結構続いていて、2人で顔を見合わせて、「これやばいよね、ああ、もう終わりだね」っていう感じになりまして。

「じゃあ、やってください、はいスタート」みたいな感じで、板つく間もなく音がかけられて、焦ったんですけど、そこはしっかり見せようと思って。

やったら、アポロシアタ―のスタッフの人に「ちょっと来て」って呼ばれて、すごく気に入ってて。

「NUMBERS」は見事、オーディションを通過。
しかも、急遽、次の週に出演してほしいと依頼されました。
ふたりは、もし合格したら一度帰国して体勢を立て直し、再度、渡米する予定でした。

GENDAI:飛行機もそれで取ってたんで「いや〜、ちょっとそれは」って話になって、でも、これだけ審査員気に入ることないからって。

で、12万円くらいまたプラスして飛行機を変更して、1週間ホテルも延泊して、1分のネタしかなかったんですけど、1回戦目っていうのが3分ネタなんですね。 なので、1分ネタ作って、合格だったら、3分のネタを日本でちゃんと作ってまた来ようと思ってたのが、急遽だったので、ホテルのWi-Fiを使って、知り合いからこういう音が欲しいって送ってもらい、自分たちで編集して、ホテルの狭いすき間だとか、外のコンクリートの人が歩いているところで練習したりとか、地べた寝そべったりとか、練習して、何とか間に合わせました。

「NUMBERS」のダンスは、アニメーション・ダンスと呼ばれるもの。
マイケル・ジャクソンのナンバーに映画音楽を組み合わせた曲で踊るふたりに、観客はスタンディング・オベイション。

「NUMBERS」は「ウィークリー・ショー」で優勝。
続いて、月に一度の「ショー・オフ」で優勝。
さらに、3カ月に一度の「トップ・ドッグ」でも優勝。

ついに、年間チャンピオンを決める「スーパー・トップ・ドッグ」に臨みました。

GENDAI:もう、とにかく楽しませようと、「最高のステージで、もう1回見たいねっていう人が増えるくらいにしよう」ってことで、そこはめちゃくちゃ本気でチャレンジして。

で、結果発表、韓国のビートボクサーがいたんですけど、すごくて人気が。
その人が、100点中お客さんの歓声が90点、90かな、90点とって、うわーってなって。

次、呼ばれて、じゃ、ナンバーズです。
ウワ〜ってなって、91をいって、え?って顔になって、2〜3秒お互い止まって、次の人呼ばれて60何点で、きたーってなって。

そこからは抱き回ってたというか、ぐるんぐるんして。
すごい嬉しかったです。

世界から、志を持った人が集まるアポロシアタ―、アマチュア・ナイトの年間1位。
でも、これはおそらく、最初の一歩です。

RYUTA:2人とも、やりたいことをやって生きていけるんだとか、好きなことをやって、人を感動させたり、そこまで行けるんだっていうことを、自分らが身をもって証明したいというか。

ダンスの歴史もまだまだ浅いので、そこをどうやって厚みを出して人々に伝えていくかというのは、しっかりコンセプトを持ってやっていけたら、というのは思ってますね。

歌舞伎とか能とかってすごい歴史があるじゃないですか。 物語があったりとか、そういうものと比べると、まだまだ伝えたいものだったり、スピリットだったりとかがなかなか及ばないというか。

そこを打ち砕くために、ダンサーの地位を高めるために、全力で仕掛けていなかいと。
そこを変えていきたいですね。

とにかくやってみること。
不安はもちろんあるけれど、全力で楽しむこと。

若き才能、25歳のRYUTAさんと、21歳のGENDAIさん。
ナンバーズの挑戦は 続きます。


NUMBERSの2人はこのあと5月から世界一周の旅に出る予定。
世界各地のダンスコンテストに出場したい!とのこと。
若き才能!今後のふたりの活躍に、注目です!

NUMBERS