2014/2/28 世界の映画の宣伝事情

日本での大作映画のプロモーションは、ハリウッド映画の影響もありとても華々しいものです。
そんな「映画の宣伝事情」は、あの国ではどうなのでしょうか。
今朝も2カ国をコネクト。

映画の宣伝は派手ですか?

フランス、パリ。ドゥヴィアンヌ園子さん
「一応、宣伝はしますが、ハリウッドの派手さとは異なります」

映画発祥の地フランスというプライドはどうなのでしょう?

フランスは映画大国と言われています。
経済的には決して大国とは言えないのに、映画を芸術として育ててきた伝統とプライドがあります。

映画は別名、セッティエーム・アール(7e Art=第7番目の芸術)と言い、誰もがその言い回しを知っています。
ちなみに6番までが、絵画、彫刻、音楽、演劇、建築、詩なんだそうです。

これに反して、ハリウッドは映画は娯楽なんですよね。
娯楽は出来るだけ多くの人に楽しんでもらうのを目的にしているので、商品としてのマーケティングするのが当然なのでしょうが、芸術作品は見る人にすべて委ねる……見る人が共鳴するかどうか、絵画と同じです。 ですから、商品のような広告宣伝などはナンセンス。 芸術家(監督、俳優、プロデューサー)のプライドが許さないのでしょう。

具体的にはどんなプロモーションがあるのでしょうか?

映画俳優はフランスでは、けっしてコマーシャルに出ません。
「日本でのみの露出ならいいよ。 いいわ。」と、今までジャン・レノとか、ソフィー・マルソーが出ましたよね。

でも、封切りの告知はしないと興味ある大衆が来てくれないので、その告知方法として、「映画批評専門家に、封切り前に新聞雑誌の映画コラムに書いてもらう」「ラジオやTVの映画番組に、監督や主役俳優が招待されて、メイキング・オヴ的な話で興味をそそる」というようなことが主流です。

それから、ストリートの広告看板や、メトロの駅張りビルボード。 市営バス後ろの広告スペースなどは、封切り映画の広告がとても多いです。 そして、だいたいヒットするフランス映画作品は口コミ効果です。


映画の宣伝は派手ですか?


インド、ムンバイ。ハリー・チェンさん
「とても派手です」

産業としての映画はインドではかなり大きいですよね

インドは巨大映画産業であり、インド西部にある「ムンバイ」、ボリウッドがその中心で、世界一、映画を作っています。
ハリウッドは年間500本程度。 それに対して、インドは1,300本。 映画切符はなんと年間36億枚を販売。

プロモーションでも色々派手に広告宣伝を打ちます。
市内のあらゆる場所に屋外広告をジャック!

あっと驚くようなプロモーションはありますか?

例えば、車の爆発シーンがある映画は、なんと複合施設など大勢の人が集まる場所で爆発シーンを再現! 「車が空を舞う」などということも。

列車が現れる映画のプロモーションでは、列車を借りきり、メディアとVIPを招待。 キャストが全員参加。
お宝探検の映画では、インド全土16の都市でお宝を実際隠し、探してもらうキャンペーンを行ったこともあります。

Facebook, Twitter など、ソーシャルメディアも大いに活用してます。
そして、タイアップは、あらゆるブランドで行います。
例えば、ファッションブランドは良くあります。