2013/9/20 大久保嘉人(前編)

今週、来週は、今シーズン絶好調! 川崎フロンターレの大久保嘉人選手へのインタビューをお届けします。

__今日は、この方にお話をうかがいます。

大久保:おはようございます。川崎フロンターレの大久保嘉人です。

__もうフロンターレでどれくらい経ちましたか?
3月のこのシーズンからっていうことですもんね?

大久保:そうですね、もう慣れましたよ!チームも街も慣れて、もういい感じです。

__ご家族も一緒に来てるんですか?

大久保:はい、もう来て、学校にも行って。もう落ち着きました。

__今シーズンはゴール量産!好調ですね?どんなことが理由だと思いますか?

大久保:やっぱりチームですね。(中村)憲剛選手を始めまわりの選手がやっぱり
上手いので、それで自分は前で集中させてもらってるというか。それが一番、
ここまで点をとっている要因かなと思います。・・・すごくやりやすいです。
楽しくやれてます。

__ここまでいくとね、得点王も全然いけるんじゃないかっていう感じだと思うんですが……

大久保:そうですね、得点王っていうのは取りたいというのはありますけど、そこまで焦ってもいないですし、普通に今までと一緒の気持ちでやっていてそれで今まで点を取れて来ているので、焦る必要もないのかなと思っています。

__サッカーの名門、国見高校から、セレッソ大阪、スペインのマジョルカ、ドイツのヴォルフスブルク、ヴィッセル神戸、そしてフロンターレ。
ここまでを振り返って、ご自身のサッカー人生、どんな感想を持っていますか?

大久保:そうですね、こんなに渡りあるくとは思わなかったので……
行った先に全然違った環境があったので、そういうのを見れたのは良かったなと思いますね。

__1チームでずーっと行く人もいるじゃないですか、どういう理想で最初選手を始めたんですか?

大久保:自分は1チームでずーっとって思い描いてたんで(笑)。
全然逆になりましたね。

__フロンターレのWebサイトに一番嬉しかった試合は?というので「スペインでのデビュー戦」と書かれていますが、なぜそれを選びましたか?

大久保:高校の時からスペインリーグが好きで、そこに移籍するというのが叶って、それでデビュー戦でああいうゴールを決めれたので、今までの中で一番いい思い出だなっていうのがすごいあって……

__日本とスペインで一番ここが違ったな……というのってどこでしたか?

大久保:スペインというか海外は、何か勝負強いというか。
練習とか見るとそういうのは日本人の方が、テクニックとかスピードとか全然上手いんですよ。
でも海外の選手は試合になると別人になって、すごく上手く見えるというか、力を発揮するというのを感じましたね。

__スペインで経験した事が、帰って来て今回の、今の好調につながってる部分っていうのはあるんですか?

大久保:そうですね、その時までまだFWしかやってなかったんですけど、帰って来てから中盤とかをやりだして。 海外では全然活躍できなかったけど、それでも全然自信が違っていて。
すごい落ち着きが出て来たというのは実感しましたね。

__サッカー人生一番の転機というと、どこですかね?

大久保:自分はね……やっぱり結構退場してたんで(笑)。

プロになった当時、自分と同じような選手っていっぱいいたんですよ。
その中からどの人が有名になるか……っていう時に、俺、退場して、それで新聞にドンって出たんですよね(笑)。
それがよかったのかなって(笑)。周りから覚えられて……大久保は悪いぞって。

__(笑)かなりそういうイメージありましたね。
大久保さんだったと思うんですが、あるインタビューで、お子さんが家の中の物を蹴っ飛ばした時に、大久保さんが「蹴っていいのはボールだけだ!」って言ったっていうインタビューがあって、俺、「ウソだ!お前蹴ってるじゃん!」って思った記憶があるんですが、それ大久保さんでしたっけ?

大久保:そうそう(笑)。
俺言いましたよ!そして嫁に言われました、「いつも試合中、人蹴ってるくせに」って(笑)。

__あのエピソードは最高でしたけどね(笑)
ちなみに、試合前によく聴く曲ってありますか?

大久保:いろいろ聴いてますね……AIさんの『STORY』とか。

みんなって盛り上がるような曲を聴くじゃないですか。
俺、寂しいような曲を聴くんですよね。

__そうなんですね(笑)

川崎フロンターレ、大久保嘉人選手へのインタビュー、来週もお楽しみに!