2013/6/7 世界のバリアフリー事情

車いすのバリアフリー。公共交通機関における、ベビーカーの持ち込みなどについて、インターネット上で議論が拡大しています。
さてあの国でのバリアフリー事情はどうなのでしょう?
今日も2カ国をコネクト。

電車やバスでのバリアフリーはすすんでいますか?

アメリカ、ニューヨーク。中村英雄さん 「地下鉄はまずまずですが、バスは世界でも最先端といえるでしょう」

最先端といわれるバスについて教えてください

NY市バス全5602台(2012年現在)の全ての車両が車いす対応になっています。 これは、世界に先駆けてNYが達成した快挙で、全てのバスが前方または後方のドアから車いすで乗降できます。車いす障害者が乗車する場合は、運転手が一旦、運転台を離れ、鉄板のランプを出し、必要とあれば車いすを押し、乗車したら定位置にハーネスで固定します。その間、バスはかなり長時間、停留所に停止するわけですが、運転手はダイヤの遅れを気にすることもなく、文句を言う乗客もいません。降車時の介助に関しても同様です。

NYのバスはいわゆる超低床車というタイプで、停留所につくと空気バネの力で車体を傾斜させ、乗り口の段差を最小限にするような仕掛けが全車両についています。
車いすだけでなく老人や子どもそして弱者に優しいバスというわけです。
地下鉄の構内、車両内に車いすが入ってくるのはあまりみかけません。

ベビーカーはどうでしょうか?

ベビーカーに関しては、地下鉄内でよく見かけます。 日本同様、最近は大型化しているためエレベーターがあるとありがたいのですが、みなさん、階段を自力で運びながら移動してますね。

階段移動する人を見かけたら、必ず周囲の通行人が手を貸すのが町のルールです。また、バスではベビーカーをバスに持ち込む乗客は少なく、車いすでの乗降のバリアフリー措置はあくまでも体の不自由な方々のためにある、との認識が強く、それをベビーカーに利用するお客さんはいません。

電車やバスでのバリアフリーはすすんでいますか?

イギリス、ロンドン。杉山ゆうさん 「古いインフラですがみなさん工夫しています」

ロンドン名物の一つといえば二階建てバス。車いすでは大変ですよね

二階建てのバスでも、基本、ベビーカーや車椅子の方用のスペースが確保されています。 当然、混雑時は大変ですが、乗り降りを手伝ったり場所を詰めたり、乗客同士でなんらかの工夫しているようです。

日本のようにベビーカーを畳んだりせずに、そのまま子供を座らせています。
乗車口が混んでいるときは降車口から乗り、運賃は、保護者が後から、運転手さんのところの読み取り機に、日本のSuicaなどに相当する、オイスターカードをかざして、支払っています。

ベビーカーが3台くらいバスに乗っていることも有りますが、私は、今のところ、それでトラブルになっている様子は見たことがありません。

世界で最も古い地下鉄ではどうなのでしょうか?

地下鉄ではベビーカー、ほとんど見かけませんでした。 まったく居ないというわけではないのですが、駅によってはエスカレーターで改札からホームの近くまで降りても、そこからホームに行くまでに階段があるので不便なのかもしれません。また、日本の地下鉄よりも車両の幅が狭いのもあります。

駅によってはエレベーターで移動できるので、使い分けているような雰囲気です。
いずれにせよ、バスの方が段差も少なく、地下に行く手間がない分、使いやすいのではないかと思います。