2013/3/2 世界のシェアハウス事情

最近はテレビドラマの題材にもなっているシェア・ハウス。
日本ではなかなか普及しなかったものの、ちょっとしたブームです。
さて、そんな住居をシェアするという概念、あの国ではどうなのでしょう。
今日も2カ国をコネクトしてお送りします。

シェア・ハウスはポピュラーですか?

スウェーデン、マルメ。丹呉由紀子さん
「歴史も古く一般的です」

「歴史が古い」ということですが?

スウェーデンではコレクティブ・ハウスと呼んでいて、100年以上前の1900年頃、若く働く女性同士が、家事を軽減し、外で働く時間を増やすため、食事作りをシェアするために作られた大型キッチンが始まりです。 その後1930年代には、シェアを目的として計画されたマンションが、建築家によって計画されたり、家族がシェアできるマンションが建てられたりもしています。

ダイニング、キッチン、居間、洗濯室、客間、庭などを共有。その他、場所によっては、ジムやホビールーム、ワーク・スペースなどを共有するところも。
現在では実用的、社会的または政治的理由もあります。

実用的、社会的、政治的な理由ですか?

実用的という面では単身で住むと、全てを自分でやらなくてはならないが、掃除や食事作りなど、雑用もシェアしあえるので、金銭的負担のほかに、時間の負担とが軽減される。という面があります。 社会的という面では無縁社会、孤独感からの解放とセキュリティ上の安心感。 政治的という面では環境にやさしい生活に必要な道具を共用できる。食事当番がある居住もあり、ひとり分の食事を作るよりも、電気使用量、エネルギーを効率的に使うことができる。という面があります。

若い独身世代だけではなく、40歳以上だけが集まるコレクティブハウスがあったり、共働き世帯、単身高齢者などシェアできたり、子育ての共同化や人間同士の触れ合いを求め、個人の生活スタイルのニーズに合わせて、特に、大きな都市で、シェアハウスが存在する。

シェア・ハウスはポピュラーですか?

インド、ムンバイ。ハリー・チェンさん。
「大変ポピュラーで人気です」

人気の理由は何でしょうか?

インドでは特に都市部の家賃が高騰していて、仕事、学問に励む人が家賃をシェアーする習慣があります。 スペースがないので「一部屋で二人が生活する」事もあり、それも、男女で一部屋!それが許されているのが驚きです。 シェアハウス入居者募集のウェブサイトが多数存在し、あらゆる職場の人が集まるので、楽しいそうです。